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2016年08月01日

KSCガスガン Vz61スコーピオン 後編

KSCのガスガン、Vz61スコーピオン後編です。
前編はこちら


実家からスコーピオンが特集されてるGUN誌1981年12月号を持ってきました。
旧いマニアの方は、この記事によってスコーピオンを撃つ正しいスタイルはウィークハンドの親指をトリガーガードに突っ込むと刷り込まれているはずです(笑)。


しかし管理人には、このホールド方法が腑に落ちません。
第一、トリガーフィンガー以外の指がガード内に入ってるって、アカンですよねぇ…(汗)。
メインフレームのマガジン挿入部の上が窪みになっていますが、ココに親指を置いてマガジンを覆うようにホールドするのが最もしっくりきます。
親指を上げ過ぎると前後するボルトのコッキングポイントに爪を削られるので、最近この窪みは親指を置くために設置されたものではないかと思っています。

2018年3月28日追記:
ある文献に、AKライフルに付いている同様のくぼみは暗闇でマガジンを装着するためのガイドだという記述がありました。
だとすると、このスコーピオンのくぼみもAKと同様にブラインドタッチでマガジンを装着するためのものと考えるのが自然でしょうね。


木製グリップのスコーピオンは、当ブログ第一回目で取り上げたハドソンの金属モデルガンです。


側面を遠目に見る分には、ハドソンも中々イイ線行っており、スコーピオンとして違和感のないフォルムだと思います。


しかし、上から見るとだいぶ幅が狭く、またディティールがまったく異なっています。
ハドソンモデルガン(下)の開発時(70年後半)には、スコーピオンの上面が分かる資料が無かったと云うことでしょうね。
冷戦中の当時、鉄のカーテンの向こう側の秘密(?)兵器でしたから仕方ありません…。


下面もかなりフィクションが入ってますが、側面写真のみを参考にして、あとは全て推測でデザインしたような感じです。
そんな冷戦中に何故かアメリカに存在したスコーピオンがGUN誌で特集されたのがハドソン発売後の1981年末でした。


ハドソン(左)のストックの刻みは、管理人が入れた物です。
バレル廻りは良く再現されていますね。


ハドソンのモデルガンは少々小振りで、全体的な大きさはKSCに比べて4/5位じゃないでしょうか。
重量はカタログ値ですが、ハドソン1.6kg、KSC1.55kgでほぼ拮抗しています。


ハドソンのマガジン(左)はシングルスタックかよっ!と云うぐらいの薄さです。


冷戦時、東西工作員同士が刃を交えたかもしれない2丁。
右はMGCのモデルガン、イングラムMAC11です。
MAC11はスコーピオンの32ACP弾よりひと回り強力な380ACP弾を、1200rpmというコントロール不可能な回転数でばらまくと云う、アメリカ~ンな面制圧用(爆)SMGです。
対照的にスコーピオンは、グリップ内のリターダーによってファイアリングサイクルを機械的に800rpm前後に抑制し、コントローラブルなフルオート射撃を可能にします。
しかもクローズドボルトなので点を狙える精度も持っているのは、映画「ワールド・オブ・ライズ」でデカプーさんが実証済みです。


サイズ的には似通った2丁ですが、片や職人が手掛けた工芸品、片やレンジでチンのジャンクフード。
イングラムに関しては、1マガジン撃ち終えたら投げ捨てても全く惜しくありません(笑)。
(個人の感想です…)


昔から、マシンガンや車など冴えたオリジナルデザインの工業製品を創造してきた国、チェコスロバキア。
もし、冷戦時代にワルシャワパクトに組み込まれていなければ、ドイツに比するぐらいの工業国になっていたのではないでしょうか。


  

Posted by BOたぬき at 00:00Comments(4)エアソフトガンKSC