2022年12月19日
HWSモデルガン 九四式自動拳銃 前期型 後編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、九四式自動拳銃 前期型の後編です。
前編はこちら。
実銃の九四式はパーツ抜け止めの為、各部にポンチカシメがポチっと打たれているのでそれらしく再現してみました。
これらのポンチカシメは、フレーム加工のために開けられた開口部を塞ぐパネルの抜け止めに打たれています。
九四式はフレームの三カ所に大きな開口部がありますが、耐久性に問題はなかったのか気になるところ…。
フロントサイトのダブテール部にもポチリ…。
後部のパネルにもポチられていますが、このような処理が必要なこと自体あまり合理的な設計とは思えません。
8ミリ南部実包の威力は380ACP(9x17)と同程度か若干劣ると云われており、本来ならば構造が複雑になるロッキング機構がなくても成立するパワー感です。
ただロッキング機構があればスライドの引きが軽減され反動もマイルドになると云う利点があるので、近年の380ACPクラスは敢えて搭載する傾向にあります。
同時代の380ACPクラスの代表格、ストレートブローバックのベレッタM1934(WAガスガン)はシンプルで優れたデザインですが、やはり実銃はリコイルがそれなりにキツいみたいですね。
WAのM1934は久しぶりに手にしましたが、相変わらず小気味いいキックで精度も上々。
そしてアモの比較。
いろんな意味で諸悪の根源と云われている8ミリ南部実包(左)と現在でも護身用アモとして十分通用する380ACP。
8ミリ南部が無駄に大きな印象です。
この時代の小型ピストルのマスターピース、ワルサーPP(マルシンモデルガン)。
現代でも通用する実用性、そして高度な安全性を兼ね備えた当時としては奇跡のような存在だったと思います。
そして究極の小型ピストル、ワルサーPPK(MULEモデルガン)。
洗練されたデザインのPPKに対して、九四式の凸凹したフォルムは何やら工場のような建造物を連想させます。
結局それはロッキング機構を搭載して、且つ軽量化を図った結果らしいんですが、ちょっと考えすぎてしまった感は拭えません。
HWSの九四式は、ビンテージ・レプリカ・モデルガン・シリーズと銘打たれ、立体的な精密模型教材を目指して開発されたそうです。
以前取り上げたHWSのモーゼルHScもこのシリーズです。
HScは大きさに疑問があったんですが、九四式に関してはリアルサイズの写真と重ねても寸分の違いもありません。
子供の頃、拳銃図鑑に載っていた九四式は頭でっかちでグリップも妙に短いヘンテコな拳銃にしか見えず、とても握りにくそうに思えました。
ところが実際にはしっくりと手に馴染むし、全体的にスリムな事もあり銃との一体感すら覚えます。
日本人の手にフィットするようにデザインされていると云うことでしょうが、これも実際に握ってみないと分からないことですね。
九四式を語る上で避けて通れないのが、むき出し(!)のトリガーバーの前端が押されることで激発してしまう可能性があると云うこと。
いわゆる暴発ですが、HWSの九四式ではこの機能(?)をしっかり体験することができます。
昔からホンマかいな?と思っていましたが指先部をポチッと押すとあっけない程スムーズにシアがリリースされ、ハンマーが落ちてしまいました。
流石に実銃はもっとリリースに力がいると思いますが…。
それに加えてマニュアルセフティも曲者です。
日本製の銃器にしては珍しくセフティが片手で操作出来るので(笑)、それは良いとして…。
構造的には、セフティレバーがトリガーバー後部の動きを抑えるだけのシンプルなメカです。
しかし品質が低下した個体だと、抑え切れずにトリガーバーが僅かに動いてしまいハーフトリップ状態になる可能性があるそうで…。
そうなるとセフティオフしたとたん「ドカン」といってしまうこともあったようです(滝汗)。
操作している本人も危ないですが、周りにいる人たちも相当危険ですね。
上記のような欠陥は10年ほどの生産期間中に改良されることは終ぞありませんでした。
九四式はよく「自殺用拳銃(ザ・スーサイド・スペシャル)」などと云われますが、意味が良く分かりませんでした。
しかしGun誌1981年10月号のタークさんの記事で「チャンバーに装填した状態で携帯するのは自殺行為」旨の記述があり、「そう云うことか…」と腑に落ちた次第です。
良いお年を~
前編はこちら。
実銃の九四式はパーツ抜け止めの為、各部にポンチカシメがポチっと打たれているのでそれらしく再現してみました。
これらのポンチカシメは、フレーム加工のために開けられた開口部を塞ぐパネルの抜け止めに打たれています。
九四式はフレームの三カ所に大きな開口部がありますが、耐久性に問題はなかったのか気になるところ…。
フロントサイトのダブテール部にもポチリ…。
後部のパネルにもポチられていますが、このような処理が必要なこと自体あまり合理的な設計とは思えません。
8ミリ南部実包の威力は380ACP(9x17)と同程度か若干劣ると云われており、本来ならば構造が複雑になるロッキング機構がなくても成立するパワー感です。
ただロッキング機構があればスライドの引きが軽減され反動もマイルドになると云う利点があるので、近年の380ACPクラスは敢えて搭載する傾向にあります。
同時代の380ACPクラスの代表格、ストレートブローバックのベレッタM1934(WAガスガン)はシンプルで優れたデザインですが、やはり実銃はリコイルがそれなりにキツいみたいですね。
WAのM1934は久しぶりに手にしましたが、相変わらず小気味いいキックで精度も上々。
そしてアモの比較。
いろんな意味で諸悪の根源と云われている8ミリ南部実包(左)と現在でも護身用アモとして十分通用する380ACP。
8ミリ南部が無駄に大きな印象です。
この時代の小型ピストルのマスターピース、ワルサーPP(マルシンモデルガン)。
現代でも通用する実用性、そして高度な安全性を兼ね備えた当時としては奇跡のような存在だったと思います。
そして究極の小型ピストル、ワルサーPPK(MULEモデルガン)。
洗練されたデザインのPPKに対して、九四式の凸凹したフォルムは何やら工場のような建造物を連想させます。
結局それはロッキング機構を搭載して、且つ軽量化を図った結果らしいんですが、ちょっと考えすぎてしまった感は拭えません。
HWSの九四式は、ビンテージ・レプリカ・モデルガン・シリーズと銘打たれ、立体的な精密模型教材を目指して開発されたそうです。
以前取り上げたHWSのモーゼルHScもこのシリーズです。
HScは大きさに疑問があったんですが、九四式に関してはリアルサイズの写真と重ねても寸分の違いもありません。
子供の頃、拳銃図鑑に載っていた九四式は頭でっかちでグリップも妙に短いヘンテコな拳銃にしか見えず、とても握りにくそうに思えました。
ところが実際にはしっくりと手に馴染むし、全体的にスリムな事もあり銃との一体感すら覚えます。
日本人の手にフィットするようにデザインされていると云うことでしょうが、これも実際に握ってみないと分からないことですね。
九四式を語る上で避けて通れないのが、むき出し(!)のトリガーバーの前端が押されることで激発してしまう可能性があると云うこと。
いわゆる暴発ですが、HWSの九四式ではこの機能(?)をしっかり体験することができます。
昔からホンマかいな?と思っていましたが指先部をポチッと押すとあっけない程スムーズにシアがリリースされ、ハンマーが落ちてしまいました。
流石に実銃はもっとリリースに力がいると思いますが…。
それに加えてマニュアルセフティも曲者です。
日本製の銃器にしては珍しくセフティが片手で操作出来るので(笑)、それは良いとして…。
構造的には、セフティレバーがトリガーバー後部の動きを抑えるだけのシンプルなメカです。
しかし品質が低下した個体だと、抑え切れずにトリガーバーが僅かに動いてしまいハーフトリップ状態になる可能性があるそうで…。
そうなるとセフティオフしたとたん「ドカン」といってしまうこともあったようです(滝汗)。
操作している本人も危ないですが、周りにいる人たちも相当危険ですね。
上記のような欠陥は10年ほどの生産期間中に改良されることは終ぞありませんでした。
九四式はよく「自殺用拳銃(ザ・スーサイド・スペシャル)」などと云われますが、意味が良く分かりませんでした。
しかしGun誌1981年10月号のタークさんの記事で「チャンバーに装填した状態で携帯するのは自殺行為」旨の記述があり、「そう云うことか…」と腑に落ちた次第です。
良いお年を~
2022年12月01日
HWSモデルガン 九四式自動拳銃 前期型 前編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、九四式自動拳銃 前期型 前編です。
ABS樹脂製のダミーカートモデルです。
グリップは金属製で重量を稼いでいます。
名古屋のミリタリーイベント中部エアソフトガンマーケットで入手。
名古屋はHWSの地元でもあり、その為か名古屋店(または東京店)直販だと同梱されていたらしい非売品のランヤードが付いていました。
それと初回ロット特典の復刻版「九四式拳銃保存取扱説明書」(全16ページ)も付属。
HWSの九四式の構造はほぼ実銃に準じているので、分解組み立てはこの取説通りに行えます。
何にも似ていない、そして誰にも真似されない孤高の存在、九四式は非常にオリジナリティに溢れている拳銃です。
そんな九四式のユニークと云っていい構造も含め、HWSはダミーカートモデルとしてリアルに再現。
全体的に肉薄かつ複雑な構造なので、ブローバック化するには強度が足りないんでしょうか。
Gun誌表紙の九四式はTOSHIさん所有の中期型。
HWSの九四式はデフォルト状態でパーティングラインは残っているし、表面もかなり荒々しく実銃の九四式を彷彿させるような仕上げです。
表面が整えにくいABS樹脂製と云うこともあり、敢えてデフォルトの荒々しさを生かして(手抜きではなく…汗)管理人のイメージするカサカサした仕上げにしました。
九四式はホールドオープン状態だとなにげにメカメカしくなるのが魅力。
旧軍の拳銃らしく独立したホールド機構はなく、マガジンフォロアーに引っかかるシンプルなタイプです。
エジェクションポートから覗くバレルとリコイルSPスリーブのシルバーはトーンを変えてアクセントにしました。
バレルは金属で完全閉鎖されており、重量バランスの向上(フロントヘビー化)に貢献。
エジェクションポートから覗くブリーチヘッドには、ファイアリングピンがモールドされています。
8ミリ南部実包(8 x 22)のダミーカートが6発付属していますが、ケースのネックに打たれたポンチカシメが再現され、弾頭自体もねじで外せる優れもの。
但し、ヘッドスタンプは省略されています。
このダミーカートによる装填/排莢はスムーズそのものです。
後編に続く。
ABS樹脂製のダミーカートモデルです。
グリップは金属製で重量を稼いでいます。
名古屋のミリタリーイベント中部エアソフトガンマーケットで入手。
名古屋はHWSの地元でもあり、その為か名古屋店(または東京店)直販だと同梱されていたらしい非売品のランヤードが付いていました。
それと初回ロット特典の復刻版「九四式拳銃保存取扱説明書」(全16ページ)も付属。
HWSの九四式の構造はほぼ実銃に準じているので、分解組み立てはこの取説通りに行えます。
何にも似ていない、そして誰にも真似されない孤高の存在、九四式は非常にオリジナリティに溢れている拳銃です。
そんな九四式のユニークと云っていい構造も含め、HWSはダミーカートモデルとしてリアルに再現。
全体的に肉薄かつ複雑な構造なので、ブローバック化するには強度が足りないんでしょうか。
Gun誌表紙の九四式はTOSHIさん所有の中期型。
HWSの九四式はデフォルト状態でパーティングラインは残っているし、表面もかなり荒々しく実銃の九四式を彷彿させるような仕上げです。
表面が整えにくいABS樹脂製と云うこともあり、敢えてデフォルトの荒々しさを生かして(手抜きではなく…汗)管理人のイメージするカサカサした仕上げにしました。
九四式はホールドオープン状態だとなにげにメカメカしくなるのが魅力。
旧軍の拳銃らしく独立したホールド機構はなく、マガジンフォロアーに引っかかるシンプルなタイプです。
エジェクションポートから覗くバレルとリコイルSPスリーブのシルバーはトーンを変えてアクセントにしました。
バレルは金属で完全閉鎖されており、重量バランスの向上(フロントヘビー化)に貢献。
エジェクションポートから覗くブリーチヘッドには、ファイアリングピンがモールドされています。
8ミリ南部実包(8 x 22)のダミーカートが6発付属していますが、ケースのネックに打たれたポンチカシメが再現され、弾頭自体もねじで外せる優れもの。
但し、ヘッドスタンプは省略されています。
このダミーカートによる装填/排莢はスムーズそのものです。
後編に続く。
2020年11月30日
HWSモデルガン モーゼルHSc 後編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、モーゼル(マウザー)HSc クロスハッチモデルの後編です。
前編はこちら。
HScは徹底して防塵化を図った設計がされています。
例えばハンマー式のオートマチックには珍しく、ハンマーポジションに関わらずスライド後端にはほぼスキマができません。
トリガー周りも然りで、軍用として売りになるポイントですね。
加えてスナッグフリー化も徹底していて、どこを取っても衣服等に引っかかりそうな所は見当たりません。
…と思ったら、この角度から見るとマガジンベースが思いっきり突き出していますね。
戦後型のフィンガーレスト付きのマガジンだと、この突き出しも無くなります。
小学生の頃に手に入れたMGC発行のビジェール(1968年版)と云う小冊子にHScが取り上げられています。
HScの特徴を横文字多用でポエムっぽく詠っているところなど、60年代のキザな空気感が堪りません。
HSc推しなのか、収録されているハードボイルドな劇画「仮面のマリヤ」でもHScが大活躍します。
冒頭で主人公のアラン(殺し屋)がHScを愛でるシーンがありますが、いゃ~そのキモチ、良く分かります(爆)。
そして目にも止まらぬ抜き撃ちで敵を倒すアラン…(汗)。
それも徹底したスナッグフリー化のお陰だったんですね。
やはり小学生の時に読んだワイルド7の一編「黄金の新幹線」でも、悪徳鉄道公安官がバックサイドホルスターからHScで華麗に抜き撃ちをキメます。
(直後に飛葉ちゃんに退治されますが…笑)
久しぶりに読みましたが、短編ながら手に汗握る展開の連続で、今でも一級のアクション&サスペンス作品であることを再認識しました。
昔から何となくHScに特別な感じを抱いていたのは、上記の作品群の影響もあるかと思います。
そしてウチにある32ACPを使用するピストルをいくつか並べてみました。
多分モーゼル社がガチライバルとして意識したと思われるワルサーPP(マルシンモデルガン)と。
モーゼルの設計者は、いかに既にベストセラーとなっていたPPシリーズに対抗し、軍に食い込むかに腐心したことでしょう。
HScのふくよかなグリップはPPのようなせせこましさが無く、より自然にグリッピングできる印象です。
HScは知恵を絞った数々のユニークな機能のお陰か、そこそこ軍用として納入されたそうです。
ヘルマンゲーリング国家元帥にもたいそう気に入られたそうですが、その軍用らしからぬ流麗なスタイルが美術品愛好家として知られる彼の審美眼に叶ったと云うことでしょうか。
CAWのモデルガン、ワルサーPPK(戦前型)と。
比較的新し目のSIG P230JP(KSCモデルガン)と。
こうして並べてみるとP230ってPPとHScを足して二で割ったようなデザインですね…(個人の感想です)。
ドイツ製兵器の多くは飾り気はないけれど、機能からにじみ出る本質的なカッコ良さが特徴です。
HScのユニークなところはドイツ製らしい凝ったメカニズムに加え、見目麗しさも疎かにしていない所でしょうか。
前編はこちら。
HScは徹底して防塵化を図った設計がされています。
例えばハンマー式のオートマチックには珍しく、ハンマーポジションに関わらずスライド後端にはほぼスキマができません。
トリガー周りも然りで、軍用として売りになるポイントですね。
加えてスナッグフリー化も徹底していて、どこを取っても衣服等に引っかかりそうな所は見当たりません。
…と思ったら、この角度から見るとマガジンベースが思いっきり突き出していますね。
戦後型のフィンガーレスト付きのマガジンだと、この突き出しも無くなります。
小学生の頃に手に入れたMGC発行のビジェール(1968年版)と云う小冊子にHScが取り上げられています。
HScの特徴を横文字多用でポエムっぽく詠っているところなど、60年代のキザな空気感が堪りません。
HSc推しなのか、収録されているハードボイルドな劇画「仮面のマリヤ」でもHScが大活躍します。
冒頭で主人公のアラン(殺し屋)がHScを愛でるシーンがありますが、いゃ~そのキモチ、良く分かります(爆)。
そして目にも止まらぬ抜き撃ちで敵を倒すアラン…(汗)。
それも徹底したスナッグフリー化のお陰だったんですね。
やはり小学生の時に読んだワイルド7の一編「黄金の新幹線」でも、悪徳鉄道公安官がバックサイドホルスターからHScで華麗に抜き撃ちをキメます。
(直後に飛葉ちゃんに退治されますが…笑)
久しぶりに読みましたが、短編ながら手に汗握る展開の連続で、今でも一級のアクション&サスペンス作品であることを再認識しました。
昔から何となくHScに特別な感じを抱いていたのは、上記の作品群の影響もあるかと思います。
そしてウチにある32ACPを使用するピストルをいくつか並べてみました。
多分モーゼル社がガチライバルとして意識したと思われるワルサーPP(マルシンモデルガン)と。
モーゼルの設計者は、いかに既にベストセラーとなっていたPPシリーズに対抗し、軍に食い込むかに腐心したことでしょう。
HScのふくよかなグリップはPPのようなせせこましさが無く、より自然にグリッピングできる印象です。
HScは知恵を絞った数々のユニークな機能のお陰か、そこそこ軍用として納入されたそうです。
ヘルマンゲーリング国家元帥にもたいそう気に入られたそうですが、その軍用らしからぬ流麗なスタイルが美術品愛好家として知られる彼の審美眼に叶ったと云うことでしょうか。
CAWのモデルガン、ワルサーPPK(戦前型)と。
比較的新し目のSIG P230JP(KSCモデルガン)と。
こうして並べてみるとP230ってPPとHScを足して二で割ったようなデザインですね…(個人の感想です)。
ドイツ製兵器の多くは飾り気はないけれど、機能からにじみ出る本質的なカッコ良さが特徴です。
HScのユニークなところはドイツ製らしい凝ったメカニズムに加え、見目麗しさも疎かにしていない所でしょうか。
2020年10月01日
HWSモデルガン モーゼルHSc 前編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、モーゼル(マウザー)HSc クロスハッチモデルの前編です。
6年前のイベントで製作発表されてから幾年月…。
縁あってモーゼルバナー刻印入りの中古品を入手。
スペアマガジンと軍用ホルスターが付属してました。
クロスハッチモデルとはHWS製HScのバリエーションの一つで、スライドトップのサイト溝に防眩用のローレット加工が施された仕様です。
スライドの刻印もレギュラー品とは一部異なっています。
大戦直前の風雲急を告げる時代にデビューした割には、軍用らしからぬ華美な意匠を纏うHSc。
HWSは戦中型の.32ACP仕様をモデルアップしており、ダミーカートが8発付属しています。
カートの造りはキレイなんですが、ヘッドスタンプが省かれていたのがちょっと残念…。
HWSの仕事だけあり、流麗なボディに複雑なメカがぎっしり詰まったHScの魅力を良く再現しています。
スライドやフレームの平面がきっちり出ていたので、再仕上げの下地造りの手間は最小限で済みました。
HScは小型拳銃としては比較的大柄なので、意外とウエイトを仕込めるデットスペースがあります。
グリップ廻りや…。
フレームの前部などに合計111gのウエイトを仕込むことに成功。
MULEで直販されたカスタムHScは110gのウエイト付きだったので1g勝ちました…(笑)。
ダミーカートモデルなので発火機能は無く、ファイアリングピンが樹脂モールドで再現されています。
みっちり詰まった内部メカもリアルに再現。
カートリッジの後にある、ケースのヘッドを押してフィーディングをアシストするプレートも確り再現されています。
ガンプロ誌のほぼ実物大と謳う写真と比べてみましたが、随分と大きさに差があります。
写真が小さいのか、HWSのHScが大きいのかは不明ですが…。
バレルはウエイトで完全閉鎖され、重量アップに貢献しています。
さすがHWSと云える再現度ですが、加えてこのトイガンの価値はHScの癖のある操作性をも完全再現されていることにあります。
癖のある操作性その1、スライドのホールドオープンがマガジンを差し込まない限りリリースされない。
一見不便そうですが、実際操作してみるとマガジンを数ミリ引き出して押し込むだけでリリースされるのは結構便利です。
PPKやP230はこの時スライドのちょい引きが必要ですからね。
その2、セフティレバーを下げてもハンマーがデコックされない。
これについてはコック&ロックという考え方が出来ないでもありません(当時の設計者にはそんな概念は無かったでしょうけど…)。
但し、HScはハンマーのコッキングの有無が目視で認識しにくいので、ハンマーダウンさせないままセフティレバーをオフして、うっかりそのままにしまう恐れがあります。
それは非常に危険なので、強制的にデコックさせるPPKの方式が好ましいですね。
後編に続きます。
6年前のイベントで製作発表されてから幾年月…。
縁あってモーゼルバナー刻印入りの中古品を入手。
スペアマガジンと軍用ホルスターが付属してました。
クロスハッチモデルとはHWS製HScのバリエーションの一つで、スライドトップのサイト溝に防眩用のローレット加工が施された仕様です。
スライドの刻印もレギュラー品とは一部異なっています。
大戦直前の風雲急を告げる時代にデビューした割には、軍用らしからぬ華美な意匠を纏うHSc。
HWSは戦中型の.32ACP仕様をモデルアップしており、ダミーカートが8発付属しています。
カートの造りはキレイなんですが、ヘッドスタンプが省かれていたのがちょっと残念…。
HWSの仕事だけあり、流麗なボディに複雑なメカがぎっしり詰まったHScの魅力を良く再現しています。
スライドやフレームの平面がきっちり出ていたので、再仕上げの下地造りの手間は最小限で済みました。
HScは小型拳銃としては比較的大柄なので、意外とウエイトを仕込めるデットスペースがあります。
グリップ廻りや…。
フレームの前部などに合計111gのウエイトを仕込むことに成功。
MULEで直販されたカスタムHScは110gのウエイト付きだったので1g勝ちました…(笑)。
ダミーカートモデルなので発火機能は無く、ファイアリングピンが樹脂モールドで再現されています。
みっちり詰まった内部メカもリアルに再現。
カートリッジの後にある、ケースのヘッドを押してフィーディングをアシストするプレートも確り再現されています。
ガンプロ誌のほぼ実物大と謳う写真と比べてみましたが、随分と大きさに差があります。
写真が小さいのか、HWSのHScが大きいのかは不明ですが…。
バレルはウエイトで完全閉鎖され、重量アップに貢献しています。
さすがHWSと云える再現度ですが、加えてこのトイガンの価値はHScの癖のある操作性をも完全再現されていることにあります。
癖のある操作性その1、スライドのホールドオープンがマガジンを差し込まない限りリリースされない。
一見不便そうですが、実際操作してみるとマガジンを数ミリ引き出して押し込むだけでリリースされるのは結構便利です。
PPKやP230はこの時スライドのちょい引きが必要ですからね。
その2、セフティレバーを下げてもハンマーがデコックされない。
これについてはコック&ロックという考え方が出来ないでもありません(当時の設計者にはそんな概念は無かったでしょうけど…)。
但し、HScはハンマーのコッキングの有無が目視で認識しにくいので、ハンマーダウンさせないままセフティレバーをオフして、うっかりそのままにしまう恐れがあります。
それは非常に危険なので、強制的にデコックさせるPPKの方式が好ましいですね。
後編に続きます。
2018年01月20日
HWSモデルガン S&W M15コンバットマスターピース 6in 後編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、S&W M15コンバットマスターピース 6インチ 後編です。
前編はこちら。
伸びやかで極めてシンプルな下からの眺め…。
グリップのフロントとリヤのストラップにはグルーブが入れられています。
ハンマースプリングは最弱の設定にしているので、ストレインスクリューが少し飛び出しています。
HWSのKフレのメインフレームにはコクサイ製品と違いサブフレームが採用されておらず、トリガーおよびハンマー用のスタッドはフレームから直接生えています。
そのためフレーム強度に一抹の不安が残るので、普段ハンマースプリングは最弱の設定にしてあります。
アクション自体は、コクサイには劣りますが中々スムーズでチッチバン(シリンダーロック後、レットオフ)もしっかり効いてます。
このヒップホルスターは、80年代のコクサイ製品でビアンキ5BHLのデッドコピーですが、とても丁寧な造りです。
NフレームにピッタリなのでM15には少し緩いのですが、このようなちょっと古めの皮革製ホルスターは良く似合います。
左の6発が純正のJHP風カートリッジ。
シリンダーに装填されているのは38スペシャルのダミーカートです。
むか~し蒲田のお店で中古で購入した、CMC純正らしいKフレーム用ファイティンググリップ。
コクサイのKフレには微妙にグリップラインが合わず、長いことホカされていました。
やっとこのグリップの出番が来たと喜び勇んでM15に装着してみたものの、何故かコクサイ同様バックストラップのラインが微妙に合わないので再びジャンク箱へ(爆)。
HWSがCMCの金型を改修するときに、実物グリップが装着できるようにストラップ形状を改修したのかもしれません。
コクサイのKフレ用グリップアダプターを付けて見ました。
ゴールドがワンポイントでイイ感じです…(嘘)。
しかしこれを付けると格段にグリッピングが安定しますね。
コクサイのKフレーム(M13 4インチ)との比較。
コクサイKフレは定番すぎて見飽きた感がありますが、管理人的にはKフレームの形状のベンチマーク的存在になっています。
なので、CMC系のKフレームのトリガーガード形状に違和感を感じてしまったんですかねぇ…。
管理人が、Kフレのトイガン中ベストなプロポーションを備えていると信じて疑わないタナカ製品との比較。
でもガスガンのM13 3インチしか持ってないですけど…。
Nフレーム(コクサイのM28 6インチ)との比較。
比べるとKフレームはかなりコンパクトで、中間サイズのLフレームの登場は必然だったことが理解できます。
しかしリボルバーの場合、シリンダー径が大きくなるとそのままボアラインも高くなるデメリットが生じますね。
初の旧CMC系のKフレでしたが、プロポーションも含めて中々の完成度であると認識しました。
管理人好みの極めてシンプルかつベーシックな魅力にあふれたリボルバーです。
前編はこちら。
伸びやかで極めてシンプルな下からの眺め…。
グリップのフロントとリヤのストラップにはグルーブが入れられています。
ハンマースプリングは最弱の設定にしているので、ストレインスクリューが少し飛び出しています。
HWSのKフレのメインフレームにはコクサイ製品と違いサブフレームが採用されておらず、トリガーおよびハンマー用のスタッドはフレームから直接生えています。
そのためフレーム強度に一抹の不安が残るので、普段ハンマースプリングは最弱の設定にしてあります。
アクション自体は、コクサイには劣りますが中々スムーズでチッチバン(シリンダーロック後、レットオフ)もしっかり効いてます。
このヒップホルスターは、80年代のコクサイ製品でビアンキ5BHLのデッドコピーですが、とても丁寧な造りです。
NフレームにピッタリなのでM15には少し緩いのですが、このようなちょっと古めの皮革製ホルスターは良く似合います。
左の6発が純正のJHP風カートリッジ。
シリンダーに装填されているのは38スペシャルのダミーカートです。
むか~し蒲田のお店で中古で購入した、CMC純正らしいKフレーム用ファイティンググリップ。
コクサイのKフレには微妙にグリップラインが合わず、長いことホカされていました。
やっとこのグリップの出番が来たと喜び勇んでM15に装着してみたものの、何故かコクサイ同様バックストラップのラインが微妙に合わないので再びジャンク箱へ(爆)。
HWSがCMCの金型を改修するときに、実物グリップが装着できるようにストラップ形状を改修したのかもしれません。
コクサイのKフレ用グリップアダプターを付けて見ました。
ゴールドがワンポイントでイイ感じです…(嘘)。
しかしこれを付けると格段にグリッピングが安定しますね。
コクサイのKフレーム(M13 4インチ)との比較。
コクサイKフレは定番すぎて見飽きた感がありますが、管理人的にはKフレームの形状のベンチマーク的存在になっています。
なので、CMC系のKフレームのトリガーガード形状に違和感を感じてしまったんですかねぇ…。
管理人が、Kフレのトイガン中ベストなプロポーションを備えていると信じて疑わないタナカ製品との比較。
でもガスガンのM13 3インチしか持ってないですけど…。
Nフレーム(コクサイのM28 6インチ)との比較。
比べるとKフレームはかなりコンパクトで、中間サイズのLフレームの登場は必然だったことが理解できます。
しかしリボルバーの場合、シリンダー径が大きくなるとそのままボアラインも高くなるデメリットが生じますね。
初の旧CMC系のKフレでしたが、プロポーションも含めて中々の完成度であると認識しました。
管理人好みの極めてシンプルかつベーシックな魅力にあふれたリボルバーです。
2018年01月01日
HWSモデルガン S&W M15コンバットマスターピース 6in 前編
あけましておめでとうございます。
新年第一弾はHWS(ハートフォード)のモデルガン、S&W M15コンバットマスターピース 6インチ 前編です。
いにしえのCMC M19シリーズの流れを汲む、HWSのコンバットマスターピース。
パートリッジサイト装備でエジェクターロッドシュラウド無しの6インチバレルや、38スペシャル用の短いシリンダーなど萌えアイテム満載です。
リアル刻印なのもうれしいポイントです。
管理人がHWS(旧CMC)系のKフレームリボルバーを持ってなかった事もあり、前々から気になっていた存在でした。
夏のBHにてBWCのブースに新品が置いてあるのを発見し、購入しました。
上のマグナタイプの木製グリップが標準装備されていました。
形状、木目、仕上げやメダリオンなど良い出来です。
しかし底部がラウンドしたタイプで、管理人的に6インチバレルには似合わないかなと…。
なので手持ちのコクサイM13 4インチに付けていた、S&W純正の底部がスクエアなタイプと交換しました。
HWSのM15はフレームラグが金属の別パーツだと勝手に思い込んでいたんですが、6インチはフレームとの一体モールドだったのがちょっと残念。
それだけならまだしも、ラグの前に謎の溝加工がされており、さてどうしたもんかと…(笑)。
仕方ないので取り敢えず溝をパテで埋めます…。
ついでに全体の面出しをしますが、金型が荒れ気味で面を整えるのに少し苦労しました。
パテ埋め跡は、アルミ板をパンチで打ち抜いて半分に切ったものをアルミブラックで染めて貼り付けました。
また旧CMC系のフレームは、以前からトリガーガードの上部のラインが直線的で違和感を感じていたので、ペーパーで大きなRを付けてイメージ通りのラインにしました。
ついでに、些かボテッとしたシェイプだったトリガーとハンマーも強度に影響が出ない範囲でスリムに整形…。
ハンマーノーズも出来る範囲で形を整えました。
再仕上げにあたり分解しましたが、慣れもあるんでしょうがコクサイ製品と比べると少し組みにくかったです。
特にリバウンドスライドのスプリングが妙に強力で組み込みにえらく苦労しました。
後編に続きます。
新年第一弾はHWS(ハートフォード)のモデルガン、S&W M15コンバットマスターピース 6インチ 前編です。
いにしえのCMC M19シリーズの流れを汲む、HWSのコンバットマスターピース。
パートリッジサイト装備でエジェクターロッドシュラウド無しの6インチバレルや、38スペシャル用の短いシリンダーなど萌えアイテム満載です。
リアル刻印なのもうれしいポイントです。
管理人がHWS(旧CMC)系のKフレームリボルバーを持ってなかった事もあり、前々から気になっていた存在でした。
夏のBHにてBWCのブースに新品が置いてあるのを発見し、購入しました。
上のマグナタイプの木製グリップが標準装備されていました。
形状、木目、仕上げやメダリオンなど良い出来です。
しかし底部がラウンドしたタイプで、管理人的に6インチバレルには似合わないかなと…。
なので手持ちのコクサイM13 4インチに付けていた、S&W純正の底部がスクエアなタイプと交換しました。
HWSのM15はフレームラグが金属の別パーツだと勝手に思い込んでいたんですが、6インチはフレームとの一体モールドだったのがちょっと残念。
それだけならまだしも、ラグの前に謎の溝加工がされており、さてどうしたもんかと…(笑)。
仕方ないので取り敢えず溝をパテで埋めます…。
ついでに全体の面出しをしますが、金型が荒れ気味で面を整えるのに少し苦労しました。
パテ埋め跡は、アルミ板をパンチで打ち抜いて半分に切ったものをアルミブラックで染めて貼り付けました。
また旧CMC系のフレームは、以前からトリガーガードの上部のラインが直線的で違和感を感じていたので、ペーパーで大きなRを付けてイメージ通りのラインにしました。
ついでに、些かボテッとしたシェイプだったトリガーとハンマーも強度に影響が出ない範囲でスリムに整形…。
ハンマーノーズも出来る範囲で形を整えました。
再仕上げにあたり分解しましたが、慣れもあるんでしょうがコクサイ製品と比べると少し組みにくかったです。
特にリバウンドスライドのスプリングが妙に強力で組み込みにえらく苦労しました。
後編に続きます。
2013年01月31日
ハートフォードモデルガン ハイスタンダード デリンジャー D-100
ハートフォード(HWS)のモデルガン、ハイスタンダード デリンジャー D-100です。
元はハドソンが30年以上前に発売したもので、同社が廃業後に金型がHWSに流れ、HW化やサイドプレート金属化などのリニューアルを施し発売されました。
個人的に発売を楽しみにしていたモデルです。
手の平サイズでこの重量感は感動ものですが、更にグリップ内に鉛板を仕込んでいます。
イベントでハートフォードのブースからB級品ということで安く購入しましたがどこがB級だったのかは不明です。聞いても教えてくれなかったし…。
どのみち仕上げ直すつもりだったので問題ありませんが。
左側の刻印を打ち直しました。
.22ロングライフル弾仕様のD-100用の刻印に変え、バレルはトレードマーク入りの60年代刻印に。
右側の刻印はほぼ実物に準じているのでそのままです。
左側はハドソン製で、やはりイベントでハドソンのブースから入手したB級品です。
ちなみにハートフォードのオリジナルとハドソンの刻印は.22マグナム弾仕様のDM-101と呼ばれるタイプで、バレルの刻印は70年代のシンプルなタイプです。
但し“DERRINGER”の途中に妙なスペースがあったり、ハドソンに至っては“MAGNAM”のスペルが違うのは有名な話です。
グリップの色味はハドソン製が象牙色っぽくて実物に近いのでHWS(右)に移し替えています。
HWSのグリップは何故か白すぎますね。
ハドソン(右)製の材質はABSです。バレル先端にクラックがありその為B級品でした。
クラック埋めたつもりだったんですが、バレル先端(USAの前)にまた現れてきてしまいました。
ハイスタンダード デリンジャーの大きな魅力はこのテイクダウンした状態です。
凝縮されたメカメカしさに溢れていますが、重量増により更に魅力的になりました。
HWSはマニアの心理が良く分かってます。
うちに棲むデリンジャーズ。
右はマルシンのガスガン、レミントンダブルバレルデリンジャーです。
これがカッチリとした素晴らしい出来で、さすがモデルガンメーカーだと唸ってしまいます。
HW製でずっしり重いし、フォルムもシャープでイメージするデリンジャーそのままです。
8mmBB弾のケースレス仕様ですが、撃つとズボッと如何にも44-40っぽい大穴がマトに空くのも面白いですね。
サードパーティーでカートリッジ仕様に出来るキットが出てますが6mmBB弾になってしまうので手を出していません。
下はハドソンのモデルガン、ノースアメリカンアームズのミニデリンジャーです。
ハドソン渾身のマイクロリボルバーでこの大きさできちんと作動するのは大したものです。
バレルの仕上げが何故かグダグダなのがホントに惜しまれます。
NAAミニデリンジャーの金型は何処が持っているのやら。
きっちりと表面仕上げしたロングバレル仕様とか欲しいですねぇ。
元はハドソンが30年以上前に発売したもので、同社が廃業後に金型がHWSに流れ、HW化やサイドプレート金属化などのリニューアルを施し発売されました。
個人的に発売を楽しみにしていたモデルです。
手の平サイズでこの重量感は感動ものですが、更にグリップ内に鉛板を仕込んでいます。
イベントでハートフォードのブースからB級品ということで安く購入しましたがどこがB級だったのかは不明です。聞いても教えてくれなかったし…。
どのみち仕上げ直すつもりだったので問題ありませんが。
左側の刻印を打ち直しました。
.22ロングライフル弾仕様のD-100用の刻印に変え、バレルはトレードマーク入りの60年代刻印に。
右側の刻印はほぼ実物に準じているのでそのままです。
左側はハドソン製で、やはりイベントでハドソンのブースから入手したB級品です。
ちなみにハートフォードのオリジナルとハドソンの刻印は.22マグナム弾仕様のDM-101と呼ばれるタイプで、バレルの刻印は70年代のシンプルなタイプです。
但し“DERRINGER”の途中に妙なスペースがあったり、ハドソンに至っては“MAGNAM”のスペルが違うのは有名な話です。
グリップの色味はハドソン製が象牙色っぽくて実物に近いのでHWS(右)に移し替えています。
HWSのグリップは何故か白すぎますね。
ハドソン(右)製の材質はABSです。バレル先端にクラックがありその為B級品でした。
クラック埋めたつもりだったんですが、バレル先端(USAの前)にまた現れてきてしまいました。
ハイスタンダード デリンジャーの大きな魅力はこのテイクダウンした状態です。
凝縮されたメカメカしさに溢れていますが、重量増により更に魅力的になりました。
HWSはマニアの心理が良く分かってます。
うちに棲むデリンジャーズ。
右はマルシンのガスガン、レミントンダブルバレルデリンジャーです。
これがカッチリとした素晴らしい出来で、さすがモデルガンメーカーだと唸ってしまいます。
HW製でずっしり重いし、フォルムもシャープでイメージするデリンジャーそのままです。
8mmBB弾のケースレス仕様ですが、撃つとズボッと如何にも44-40っぽい大穴がマトに空くのも面白いですね。
サードパーティーでカートリッジ仕様に出来るキットが出てますが6mmBB弾になってしまうので手を出していません。
下はハドソンのモデルガン、ノースアメリカンアームズのミニデリンジャーです。
ハドソン渾身のマイクロリボルバーでこの大きさできちんと作動するのは大したものです。
バレルの仕上げが何故かグダグダなのがホントに惜しまれます。
NAAミニデリンジャーの金型は何処が持っているのやら。
きっちりと表面仕上げしたロングバレル仕様とか欲しいですねぇ。