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2024年03月09日

本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

洋酒天国43号:
去年の6月頃、戦後の日本においてガンブームの火付け役になったとされている洋酒天国の43号(1960年1月発行)を入手。
なんとなく存在は知っていましたが、ふと興味本位でググってみたところ、とある古書店のHP店舗で1.5K+税で売りに出されているのを発見。
思わずポチってしまいました。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

洋酒天国とは1956年から7年ほどサントリーが発行していた企業PR誌で、当時の最先端の文化や流行を発信したトレンディな(笑)小冊子だったようです。
メインの特集の他にお酒に関するコラムやちょっと色っぽいピンナップもあったりして、オトナ向きの内容なのは間違いありません。
紳士淑女がお酒の席でグラス片手にページを捲りながら会話の端緒としたんでしょうかね。

巻末に頒価30円とありますが、サントリーバーやトリスバーに行けば無料で貰えるフリーペーパー的な冊子だったようです。
(30円と云うのはお店で品切れだった時、郵送で取り寄せる場合の送料みたいです)
フリーペーパーというには40ページものボリュームや読み応えのある記事群、折り込みのカラーピンナップまである非常に充実した内容。

本号のカラーピンナップは、当時のマニアの方々のトイガンコレクションが披露されています。
皆さん苦労して収集されたようで、右端のグループは永六輔氏のコレクションだそう。
そしてこのピンナップの裏面は、キレイなおねいさんがグラス片手にほのかなお色気を振りまいています。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

手元に来た洋酒天国は、1960年(管理人はまだ生まれてません…)製とは思えない程度の良さ。
僅かな擦れがあるのみで破れや黄ばみなどの経年劣化は一切なく、長年大切に保管されてきたことが伺えます。
表2(表紙ウラ)にはブラックホークのアップ写真と銃刀法のついての解説があります。
ブラックホークは1955年の発売なので、当時はまだ登場から5年程しか経っていない新鋭機種ですね。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

43号のメイン特集で取り上げられたガンの記事は大変な評判となり、この手の情報に飢えていた人々に熱狂的に支持されたとか。
その結果、紹介されたアメリカ製トイガンなどは引く手あまたになり、後年のモデルガンの隆盛につながっていくようです。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

そんな伝説の本がこんなにもた易く(しかも安価に)入手できるとは正直思いませんでした。
大らかなタッチのウッズマン マッチターゲットとブラックホークの分解図なども載っており、このようなものも当時貴重な情報だったんでしょうね。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

ヒッチコックマガジン:
一昨年正月のBHで、6冊まとめて3Kで購入したガンの特集が掲載されたヒッチコックマガジン。
ヒッチコックマガジンとは1959年から4年ほど発行された、推理小説やショートショートなどで構成されたミステリー専門誌です。
手元にあるのは1960~61年に発行されたもので、一大ガンブームを巻き起こした洋酒天国43号から8ヵ月ほど遅れての登場となります。
左上から時計回りに、14号(1960年9月)、17号(1960年12月)、18号(1961年1月)、21号(1961年4月)、20号(1961年3月)、19号(1961年2月)。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

同じく裏表紙。
セドリックは初代、ブルーバードは310の頃ですね…(しつこいようですが、まだ生まれていません)。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

しかし数ヶ月の間に、ほぼ毎号のように固め打ちでガン特集が組まれるとは、如何に当時のマニアにこの手の情報が渇望されていたかが伺えます。
またそれが売り上げ増にも直結したんでしょうね。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」

大藪春彦氏によるGUN相談室なんて連載もあり、氏の的確な回答を見るとやはり銃に関して相当な知識をお持ちだったんだなと思いますね。
また質問も高度なものが多く、当時のマニアのレベルを窺い知ることができます。
本を読みましょう!温故知新 ガン関連出版物「洋酒天国43号」、「ヒッチコックマガジン」


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