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2025年05月01日

マルシンモデルガン P08 4インチ

マルシンの金属モデルガン、P08 4インチ。
そういや持ってたね…、と云う落穂拾い的な記事です。


マルシンのレギュラー品の金属P08が発売されたのが1990年。
この個体は、その2年後に某モールにテナントで入っていた模型屋さんの閉店セールで新品を半額で手に入れたもの。
最近、軽くヘアラインを入れたついでに筆めっきしました。


マルシンのP08は間違いなくモデルガンの名作で、実銃を彷彿とさせる仕上げと精度によりユニークなトグルアクションの魅力を余すところなく再現。
4インチは、モーゼル社が1934年に製造した個体をモデルアップしています。


フォルムや大きさなど、リアルサイズを謳った写真と比べて寸分の違いもありません。
重量は847gで、実銃の892gには45g及びませんが、ダミーカートを3発装填するとほぼ同じ値になります。


ややスプリングの引張強さを弱めた設定のトグル操作はスムーズで、装填・排莢も快調そのもの。
理想的なダミーカートモデルと思えます。
過去にブローバック化や樹脂化が検討されたとの噂もありますが、管理人的にはこのままで100%満足です。


逆さま状態でも画になる銃はP08ぐらいなもの。


この個体は木製グリップが素晴らしい出来で、チェッカリング、木目とも最高。


同じ時期に購入した8インチ(上)の木グリの出来が今二つだったんで、この4インチは当たりの個体と云えそう。
8インチの木グリは自分で再チェッカリングとストックオイルを塗布して少しは見られるようになりました。


マルシンのP08は、各部に再現されたこだわりの刻印類も見どころの一つ。
"56"の数字はマッチングナンバーでしょうか。


トグル上の"S/42"はモーゼル社を現わす秘匿コードで、チャンバー上の"K”は1934年製造を意味するそう。


レシーバー右側面の繊細なプルーフマーク群。
バッフェンアムト刻印(ドイツ軍兵器局の検査印)が見当たらないのですが、1934年と云えばナチ政権が発足して間もない頃なので未だ制定されていなかったのかな。


エキストラクター側面にもローデッドインジケータとして"GELADEN"(装填済み)の刻印が。
ここまで再現した当時のマルシンの情熱にはリスペクトしかありません。


マルシンは今でも製造に手間がかかると云われている金属モデルガン(P08やベビー南部)を定期的に再販している稀有なメーカーです。
それが可能なのは、メーカーの努力もさることながら商品的に今でもマニアの肥えた目に十分耐えうる完成度だからですね。


半世紀近く前、御徒町の日章ビル3FにあったMGCボンドショップで虹色めっきのP08 4インチを買ったことを思い出しました。
その頃のMGC金属モデルは総じて仕上げが芳しくなく、またコストダウンも激しかったと(今となっては)思います。
購入したP08もホールドオープンラッチが省かれていました。


ただP08自体はプロポーションも含めて良い出来で、ビジエール誌上で実銃と並べた写真がありますが見分けがつかない程でした。
(左がMGC)


大した資料もなかったであろう60年代後半になぜそんなにリアルな製品が造れたのかは、実銃を横に置いて設計した(!)とかいろいろな説があります…(大汗)。
画像は当時のMGCのオートマチック系のカタログ表紙で、イラコバさん作だと思いますがダイナミックな作画で購買意欲をそそります。


そんなMGCのP08もいつの間にか手元になく、今では元箱が残るのみ。
  

Posted by たぬき at 00:00Comments(0)モデルガンマルシン