2020年08月20日
MGCモデルガン コルトデルタエリート 前編
MGCのモデルガン、コルトデルタエリート前編です。
元箱は斬新な縦基調で、ELITE FOR ELITEの文字が今見てもエモいです(笑)。

デルタエリートのモデルガンには旧MGC版(初版)と新日本模型版(再販版)がありますが、こちらは旧MGC版です。
デルタ印の特徴的なメダリオンが付いたネオプレングリップはコルト純正の実物だとか…。

デルタエリートは、80年代初頭にブレン・テンと共に鳴り物入りで登場したカートリッジ、10mmオートに対するコルトの回答です。
10mmオートは45ACPのパンチ力と、9ミリパラベラムの貫通力を兼ね備えた理想のカートリッジとして登場し、FBIにも採用されました。

357マグナム並みのパワーを誇った10mmオート(左)ですが、FBIからキックが過大で扱いにくいと評価されてしまいます。
そこでFBIは勝手にパウダーを減らした(FBIロード)弱装弾を造り、それがケースを3ミリ程縮めた40S&W(右)に発展してバランスの良さからそれが普及してしまいます。

そんな今一つ時代の波に乗れなかった10mmオートですが、MGCが今に至るも唯一の10mmオート仕様のモデルガンとして90年代中頃にモデルアップ。

デフォルトだと味気ないマットブラック仕上げなので何時も通りのリフィニッシュ。
側面のみポリッシュして他はマット仕上げと云う、実銃の手抜き プレーンなフィニッシュ(笑)を忠実に再現しました。

この時期のMGC製品はコストより品質優先な印象があり、初版の特徴であるステンレスマガジンも非常に手の込んだプレス(KSC製?)で再現されています。

取説もデルタエリート専用の立派なものが付属。

惜しまれつつ店じまいしてしまった蒲田の中古店で廃業前にスペアマガジンを入手できたのはラッキーでした。

純正のカートは何だかんだと買い集めているうちに23発に…。

純正カートは非常に出来が良く、ケースの寸法は実物とほぼ同じでヘッドスタンプも再現されています。
左がハローポイントのダミーカート、右が純正カートです。

後編に続きます。
元箱は斬新な縦基調で、ELITE FOR ELITEの文字が今見てもエモいです(笑)。
デルタエリートのモデルガンには旧MGC版(初版)と新日本模型版(再販版)がありますが、こちらは旧MGC版です。
デルタ印の特徴的なメダリオンが付いたネオプレングリップはコルト純正の実物だとか…。
デルタエリートは、80年代初頭にブレン・テンと共に鳴り物入りで登場したカートリッジ、10mmオートに対するコルトの回答です。
10mmオートは45ACPのパンチ力と、9ミリパラベラムの貫通力を兼ね備えた理想のカートリッジとして登場し、FBIにも採用されました。
357マグナム並みのパワーを誇った10mmオート(左)ですが、FBIからキックが過大で扱いにくいと評価されてしまいます。
そこでFBIは勝手にパウダーを減らした(FBIロード)弱装弾を造り、それがケースを3ミリ程縮めた40S&W(右)に発展してバランスの良さからそれが普及してしまいます。
そんな今一つ時代の波に乗れなかった10mmオートですが、MGCが今に至るも唯一の10mmオート仕様のモデルガンとして90年代中頃にモデルアップ。
デフォルトだと味気ないマットブラック仕上げなので何時も通りのリフィニッシュ。
側面のみポリッシュして他はマット仕上げと云う、実銃の
この時期のMGC製品はコストより品質優先な印象があり、初版の特徴であるステンレスマガジンも非常に手の込んだプレス(KSC製?)で再現されています。
取説もデルタエリート専用の立派なものが付属。
惜しまれつつ店じまいしてしまった蒲田の中古店で廃業前にスペアマガジンを入手できたのはラッキーでした。
純正のカートは何だかんだと買い集めているうちに23発に…。
純正カートは非常に出来が良く、ケースの寸法は実物とほぼ同じでヘッドスタンプも再現されています。
左がハローポイントのダミーカート、右が純正カートです。
後編に続きます。
2020年08月01日
タナカモデルガン 9mm拳銃 後編
タナカのモデルガン、9mm拳銃 後編です。
前編はこちら。

左はタナカのHWモデルガン、SIG P226です。
P226はCZ75、ベレッタ92等と共にワンダーナイン(9ミリパラベラムで複列弾倉を持つピストル)のカテゴリーに括られます。

P226(左)はP220をベースに複列弾倉化(9 → 15発)を図った製品です。
SIGはP226を引っ提げ、80年代初頭に米軍が新拳銃を選定するためのXM9サイドアームトライアルにエントリーするも敗退し、M9の称号をベレッタ92Fに奪われました。
SIGはXM9トライアルでの勝利を直前まで疑っていなかったようですが、近年XM17トライアルに勝利して32年ぶりに見事リベンジを果たしました。

スライド形状は一見同じに見えますが…。

よく見るとフロントサイトが異なります。
左のP220がスライド固定式に対して、P226はダブテールとなっており左右調整可能です。

トリガーも別物で、ちょうど良い幅のP220(右)に対して明らかにぶっ太くて幅広なP226のトリガー。

複列弾倉なP226(左)は当然グリップ幅も太い訳で、一般的な日本人には少し手に余るかもしれません。
この画像で見る限りさほど違いは無いように見えますが、親指を置くあたりが明らかに太いです。

マグキャッチもP226(左)がボタンタイプなのに対して、P220はマガジン底部をフックするコンチネンタルタイプで操作性の悪さは否めません。
裏を返せばマガジンの不意な紛失を防ぐメリットがある訳で、そのあたりは自衛隊的に大事なポイントだったのかも…。

P226(左)のデビューはちょうど自衛隊が9mm拳銃を選定していた80年代初頭。
仮にもう少しデビューが早かったとしても、上記の理由などから9mm拳銃にP226が選ばれていたかは疑問ですね。

前編はこちら。
左はタナカのHWモデルガン、SIG P226です。
P226はCZ75、ベレッタ92等と共にワンダーナイン(9ミリパラベラムで複列弾倉を持つピストル)のカテゴリーに括られます。
P226(左)はP220をベースに複列弾倉化(9 → 15発)を図った製品です。
SIGはP226を引っ提げ、80年代初頭に米軍が新拳銃を選定するためのXM9サイドアームトライアルにエントリーするも敗退し、M9の称号をベレッタ92Fに奪われました。
SIGはXM9トライアルでの勝利を直前まで疑っていなかったようですが、近年XM17トライアルに勝利して32年ぶりに見事リベンジを果たしました。
スライド形状は一見同じに見えますが…。
よく見るとフロントサイトが異なります。
左のP220がスライド固定式に対して、P226はダブテールとなっており左右調整可能です。
トリガーも別物で、ちょうど良い幅のP220(右)に対して明らかにぶっ太くて幅広なP226のトリガー。
複列弾倉なP226(左)は当然グリップ幅も太い訳で、一般的な日本人には少し手に余るかもしれません。
この画像で見る限りさほど違いは無いように見えますが、親指を置くあたりが明らかに太いです。
マグキャッチもP226(左)がボタンタイプなのに対して、P220はマガジン底部をフックするコンチネンタルタイプで操作性の悪さは否めません。
裏を返せばマガジンの不意な紛失を防ぐメリットがある訳で、そのあたりは自衛隊的に大事なポイントだったのかも…。
P226(左)のデビューはちょうど自衛隊が9mm拳銃を選定していた80年代初頭。
仮にもう少しデビューが早かったとしても、上記の理由などから9mm拳銃にP226が選ばれていたかは疑問ですね。