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2024年07月20日

「俺はワルサーが好きなんだ!」 CMCモデルガン P38再び 後編

以前ショートリコイル化したCMCのP38ミリタリー ブローバック仕様をお色直ししました、の後編です。
前編はこちら


フィーディングランプの角度が急過ぎて、先端に絞り込みのない純正のブローバック用カート(中)だと引っかかってしまいスムーズに装填されません。
なので先端が丸いスタンダード系(ノンBLK)カートを探したところ、マルゴーのワルサーPP用(右)がぴったんこ。
左は取り外したデトネーターです。


PP用カートは装填はスムーズだったんですが、排莢がダメでした。
ここら辺は要調整ですね。


スライドの引きが無駄に重かったので、リコイルスプリングは片側外しちゃいました。
MGCのモデルガン、P38 MJQブローバックも一本しかなかったみたいですね。


手持ちのP38を並べるとイソップ物語の一編、正直なきこり(ヘルメースときこり)の話が頭に浮かびます。
「あなたの落としたP38は金のP38ですか、銀のP38ですか、それとも…」

正直に答えて3丁ともゲット(嘘)した管理人ですが、それぞれ良く出来ていると思います。
プロポーションも、ワルサー提供の図面から設計されたとされるマルゼン製をベンチマークとしても他の2社に不満はないですね。
スライドのホールドオープン位置に関しては、CMCがひと際後ろ寄りで一番カッコいいですけど。
(左からマルシンのモデルガン、CMCのモデルガン、マルゼンのガスガン)


そして各方面に熱烈な愛好者を持つP38、某三世の方は有名ですが…。
他にも映画フリックストーリーで稀代のヴィランとして描かれたエミール・ビュイッソンのP38への執着は印象的で、銃の調達人に「できればワルサーを頼む」と要望してしまうほど。
そして彼は正直にリクエストの理由を述べます、「俺はワルサーが好きなんだ」と…。


そんな人気者のP38に(無断で)あやかって大成功を収めたちゃっかり者…、それがベレッタ92F(マルシンのダミーカートモデルガン)
一見、2丁の間にはまったく共通点があるように見えませんが…。


プロップアップタイプのロッキング機構はもちろんのこと、トリガーメカニズムなんかも随分パク 参考にされてますね(汗)。
両銃は遠い親戚同士と云って差し支えないと思えますが、そうは悟らせないように上手く伝統的なベレッタデザインに落とし込んでいるところは流石です。
(スライド閉鎖(ロッキング)状態)


P38自体はオワコンですが、そのロッキングシステムなどの基本メカニズムは(未だ進化が著しい)92F系に受け継がれて行くのでしょうね。
(スライドホールドオープン(ロッキング解除)状態)
  

Posted by たぬき at 00:00Comments(0)CMC

2024年06月20日

「俺はワルサーが好きなんだ!」 CMCモデルガン P38再び 前編

以前ショートリコイル化したCMCのP38ミリタリー ブローバック仕様をお色直ししました、の前編です。


最近入れ込んでいるめっき工房による金属モデルガンの再めっき化。
じゃCMCのP38も…、と云うことで塗装を剥離してゴールデン化を試みたんですが、金めっきが上手く定着しなかったので再び金色塗装することに(号泣)。


せめてショートパーツだけは再研磨後、腐食防止も兼ねてクロームめっき化。


せっかくバラしたので、気になっていたフィーディングランプの段差とバレルロックのタイミングもついでに調整することに。
この画像が前回の状態で、バレルとフレーム間が断崖絶壁になっており、更に3mmぐらいの隙間があります。
隙間ができる原因は、ロッキングブロックがスライドとの噛み合いを解くタイミングが想定より早いため。


いろいろ検討した結果、指先の隙間の寸法だけロッキングブロックに肉盛りしてやればOKっぽいので…。


ロッキングブロックの両脇に肉盛り用ガイドとしてプラバンを瞬着で貼り付け…。


ジーナス(金属パテ)を盛りーの…。


硬化後、ガイドに沿ってやすりで削りーの…、で形を整えます。
耐久性ですが、手動でのスライド操作くらいなら問題はなさそう。


他にもガタ取りで養生テープを貼り付けたりして…。


隙間は1mmぐらいまで詰められました。
ショートリコイルが再現されているCMCのP38スタンダード(ノンBLK)モデルもこれくらいの隙間はあるのでこれでヨシとします。
バレルのフィーディングランプは下方向に削り込んでフレーム側のランプと面一化。
そもそも実銃のランプはこんな急角度ではなく、もっとフラットでジャムも少なそうな形状なんですけどね。


後編へ続きます。  

Posted by たぬき at 00:00Comments(0)CMC

2021年01月01日

CMCモデルガン スタームルガーMk1 ブルバレル

明けましておめでとうございます。
新年初回はCMCのモデルガン、スタームルガーMk1 ブルバレルです。


2年ぐらい前のVショーで購入。
管理人が当時買えなかった7~80年代のモデルガン、温故知新コレクションがまた一丁…。


全バラして、ゴールドスプレーで全塗装しています。
Mk1は大きく動くところはボルトだけなので、作動による塗装はがれがないのはイイですね。


CMCのルガーMk1シリーズのバリエーションとして、ブルバレルが加わったのが1979年頃です。
当時からマッシブなバレルが素敵と思っていましたが、中々縁がありませんでした。


スリムな握り心地に対して1kg越えの重量は結構な手ごたえを感じます。
バレル部分は、ほぼ無垢の金属棒ですからね。


CMC特有のきつめの公差により作動部分には無駄な遊びやグラつきがありません。
ボルトを引いたり、サムセフティを掛けるだけで精度の高さを感じることが出来ます。


まだ若干あたりが付いていないからか、装填すると最後の数ミリ閉鎖されないことが多いです。
ボルトを手の平でたたき込めば完全閉鎖しますが…。
排莢はゴツいエキストラクターのおかげか、とても快調です。


ルガーMk1には最終弾発射後のボルトストップ機能はありませんが、ボルトを引いたままセフティオンでホールドオープンさせられます。
ボルトのストロークは実銃並みにあるのですが、ストップ位置が少し前過ぎる印象です。


純正カート(左)と22ロングライフルのダミーカート。
22LRのリムドに対して、純正は当然リムレスです。


取扱説明書が付属してこなかったのですが、Gun誌1979年2月号のタークさんの記事「本物 vs. モデルガン」にCMCの分解図が掲載されていたのは幸いでした。


分解中に20番の部品を飛ばしてしまったのに気付かず、2~3日後の組み立て時に紛失が判明した時はもう後の祭り…。
ツレのダイソンに吸われたと思って生ごみ入りのゴミ袋の中身をベランダにぶちまけて調べたものの発見できず。
犯人宅のゴミ箱を漁って(オエッとなりながら)証拠を集める刑事さんの大変さを身をもって体験しました…。


このパーツ、実銃だと単純なスチールボールだと云うことが判明したので、6ミリBB弾を入れるとこれがピッタリ。
しかしいつ割れるか知れないので(割れるとレバーが動かせず分解出来なくなる)、ハンズにスチールボールを求めに行くも6ミリサイズは無し…。
万策尽きた~(涙目)、となった時にふと目に止まったのがコレ。


カラーボックスの棚を止める金具ですが、今のところ支障なく使えています(笑)。
(その後、20番は部屋の片隅から無事発見されましたが、今のところそのままです)


また、ボルトからエキストラクターを外すことが出来ず往生しました。
分解図を見る限りプランジャーを押し込めば外れそうだったのですが、どうやってもダメで仕方なく組んだままボルトとエキストラクターを再仕上げ…。
極力水分の使用を控えて作業しました。


そのほか、シアー廻りなどの組み立ても非常に苦労しました。
タークさんの記事の分解図がなかったらお手上げだったと思います。


CMCのMk1は、実銃と比べても遜色のない外観ですが、トリガーのレスト位置がもう少し後方だったら完璧でした。
(CM誌1982年11月号より)


実銃のマガジンは左側にもスリットがあるようです。
外観に劣らず内部パーツもかなり実銃に忠実なようで、タークさんも対決記事で高く評価していました。


差し当たって脆弱な所もなく各パーツも頑丈そうで、CMC製品のポジティブな面(リアルでタイトフィット)だけが光る名作モデルガンと云えます。


  

Posted by たぬき at 00:00Comments(2)CMC

2019年03月10日

換えてみた!CMCモデルガン M2A1カービンのリアサイト

CMCのモデルガン、M2A1カービンのリアサイトをマルシンのM1カービン(ガスブロ)の物に換えてみました。


きっかけはイベントにてマルシンM1カービンのリアサイトを入手(300円)したことです。
モノは試しと、リアサイトが今一つ物足りない出来のCMC M2A1カービンへの取り付けにトライしました。


CMC純正のリアサイト(下)は後期型のプレスタイプを、マルシン(上)は中期型の削り出しタイプをそれぞれ再現しています。


CMCのリアサイト(左)は形状は良く捉えていますが、可動するのは左右(ウィンデージ)のみで上下(エレベーション)は一体モールドなので動きません。
その点、マルシンのリアサイト(右)は良く出来ていて上下左右ともフル可動します。


CMCのリアサイトの分解すると、かなりシンプルなバーツ構成です。
(ウィンデージ軸の端を止めているEリングがあったのですが、分解するときに飛ばして失くしてしまいました…号泣)


マルシンは、CMCとは段違いの再現度です。
文字のホワイトはクレヨンを差しています。


さて、実銃のリアサイトはダブテイル(アリ溝)で結合されていますが、CMCのはシンプルに上方から取り付けてねじで固定です。


マルシンのリアサイトも一見ダブテイルっぽい形状なのですが…。


実は両端の数ミリだけがそれ風になっているだけで、取り付けはCMCと同様のねじ固定(2ヵ所)です。


なのでリアサイト取り付け溝を少々前後に拡げて、なんちゃってダブテール形状に削るだけで…。


意外とあっさりフィッティング出来ました。


固定方法も、CMCの固定ねじをねじ込んだだけで十分でした。


アリ溝に嵌まっているように見えますが、目の錯覚です(笑)。


真上から覗き込むと元のねじ穴が見えちゃいますね。
その内金属パテかなんかで埋めますか…。


マルシンのリアサイトに関しては、レターにホワイトを入れただけで他には手を加えていません。
仕上げ直しも頭をよぎったんですが、リアサイトだけがピカピカなのも変なので止めときました。


決してめんどくさかった訳ではありません…。



  

Posted by たぬき at 00:00Comments(0)トイガンパーツCMC外装、他

2017年10月01日

CMCモデルガン P38 BLK後編

CMCのモデルガン、P38ミリタリー BLK後編です。
前編はこちら


これまでも幾度となくCMC P38 BLKのショートリコイル化を夢想してきましたが、それを実現するにはロッキングブロックがネックでした。
ある日の明け方、枕元にトイガンの神様のお告げが聞こえ(爆)云われるままに(汗)マルゼンガスブロP38のロッキングブロック(左)をCMCのそれ(右)と比べてみました。
そして思いのほか寸法が同じくらいなことを発見…。


むむむっ、これは行けるかも…、と云うことで辛抱堪らずショートリコイル化に着手してしまいました。
まずは、BLKバレル特有の延長されたフィードランプをカット。


後先考えず、すっぱりカット…。
これが、あとでちょっぴり後悔することに。
でもなぜか、ロッキングピン用の穴が空けられていたのにはホントに助かりました。


マルゼンのロッキングブロックの各部を少しずつ削ってフィッティングさせて行きます。
これまたラッキーな事にそんなに大きく削る必要はありませんでしたが、これくらいの削りカスは出ました。


合わせてみると、まるで純正部品のようなピッタリさ加減…。
ロッキングブロック解放状態。


ロック状態。
誂えたような収まりっぷりに思わずうっとり…。


ロッキングブロックを解放させるロッキングピンは、取り敢えずコンピニ唐揚げ棒の串を流用(笑)。


この状態でロッキングブロックのラグはスライドのリセスにガッチリ嵌っており、遊びは前後1ミリ程度です。


しかし、そう何もかもが最初から上手く行くはずもなく、当然ながらフィードランプにはスゴイ段差が…。
さらにフィードランプを考えなくカットしてしまったので、段差だけでなく1ミリほどの隙間が空いてしまっているのも困りものです。


それと、スライドオープンの状態でバレルを掴んで前後させると3ミリ程動いてしまいます。
これもロッキングブロックとフレームの当たりの問題で、どちらかに肉盛りが必要です。


取り敢えずショートリコイル化を実現できたのを良しとして、細かい所は今後チマチマと詰めていく予定です。


今回作業をしてみて思い知ったのはCMCのP38の内部を含めた寸法的な正確さです。
ワルサー提供の図面で作成されたと云われるマルゼンP38のロッキングブロックを、46年前に発売されたモデルガンに(ほぼ)ドロップイン出来るって凄いことだと思います。
同梱のリーフレットの商品説明に「徹底的に実物の複元化(原文ママ)を図った」とあるのですが、その言葉には畏敬の念をもって素直に頷くしかありませんでした。
  

Posted by たぬき at 00:00Comments(2)CMC

2017年09月01日

CMCモデルガン P38 BLK前編

CMCのモデルガン、P38ミリタリー ブローバック(以下BLK)前編です。


名作ぞろいのCMCモデルガン中でも、銘品と誉れ高いP38シリーズ。
中学生の頃、アメ横にあったCMCのお店で購入しました。
46年規制以降、52年規制以前のモデルなので王冠やSMマークは無く、刻印に関してはスッキリしています。


1971年の発売から相応の年月を重ねても、メカニズムやプロポーションの再現度は素晴らしいと評価できます。
外観に関しての難点は、エキストラクターの形状ぐらいじゃないでしょうか。
これもライブかつBLKに耐えるようにデザインしたことを勘案すれば精一杯頑張っていますけども…。


エキストラクターと云えば、P38の謎の一つに世界でも少数派のエンプティケースを左側にエジェクトさせることが挙げられます。
スライドのセフティレバーとの兼ね合いで仕方なく…、との説もありますが、本当の所はどうなんでしょうね。


ローディングインジケーターが機能するのも見どころの一つ。
純正のカートリッジは、とうの昔に紛失してしまいましたが、MGCイングラムM11のオープンカートのサイズが近いので取り敢えずチャンバーに装填すると、ローディングインジケーターはこれだけ突き出ます。
丸棒であれば、完ぺきだったんですが…。


CMCは、スライドのbyf 44の刻印からマウザー社で1944年に製造されたP38をモデル化したことが分かります。


子供の時分は、オートマチックはBLKしてナンボと思っていたので、かなり無理してお年玉を注ぎ込みBLKモデルを購入した訳ですが…。
写真は、同梱されていたパーツリストを兼ねたリーフレットです。


知恵が付いてくると、ショートリコイルするリアルなロッキングを備えたスタンダード(以下STD)モデルにしておけば良かった…、と激しく悔やんだりもしました。
単なる後の祭りですが(笑)、見るたびに萎えるスライドオープンでの残念なバレル位置…。


でもBLKモデルは、STDモデルに対してハンマーやシアーがロストワックス製法のスチールと云うアドバンテージがあるんだぞ…、と自分に云い聞かせて早40年…。
この紹介を機に本体は金色スプレーで、ショートパーツは、ブルーイングしてお化粧直ししました。


そんなある日、あることを発見して40年来のショートリコイルの夢を実現することができました…。


後編に続きます

  

Posted by たぬき at 00:00Comments(2)CMC

2017年04月09日

CMCモデルガン M2A1カービン 戦中タイプ

CMCのモデルガン、M2A1カービン戦中タイプです。


どこら辺が戦中タイプかと云えば以前紹介したM2A1カービンから、バヨネットラグを除去しただけです。
M1カービンシリーズにバヨネットラグが設けられたのは、WWⅡも末期だったとの事で、大戦中は基本的にバヨネットラグは付いていなかったようですね。


事の発端は、新春浅草ブラックホールでCMCのM1スポーター用のフロントバンド(画像下)を入手したことに始まります。
こいつを使って、お手軽にバヨネットラグ無しバージョンの作成を企んだ訳です…。
画像上がバヨネットラグ一体式のノーマルフロントバンドです。
しかしスポーター用フロントバンドは、本体下に固定用の丸ボスがロウ付けされているので、ポン付けはできません。


フロントバンドから丸ボスを除去するか、ストックに丸ボス逃げの穴を穿つか悩みましたが、作業が楽で安全な後者を選びました。


穴は下面まで貫通しますが、最終的にバンドで覆い隠されるのでほとんど目立ちません。
スポーターはバンドを使用せず、下からこの丸ボスをねじで固定するようです。


さて次はフロントバンドの脱着ですが、バレルが外せなければ話になりません。
ネット情報にてバレルが分離できるのは知っていましたが、パーツリストを見てもピンやスクリューなどの抜け止めの類は見当たらず、ただ差し込んであるだけです。
手で引っぱったぐらいでは当然ビクともしないので、CRCをたっぷり吹き付けた後バイスプライヤーを優しく咬ませて、それを優しくコンコンと叩いてやりました。


この作業なにげに怖かったです、何せ相手は亜鉛合金ですから…。
それでも亜鉛が崩壊することもなく、何とか分離できました。
バレル内部は特にインサートがなく、内側に凸凹があるスチールパイプが鋳込まれていました。
せっかく外したんで、ひもを通してバレル内清掃と、外側も仕上げ直しました。


絶壁だったクラウンは、ラウンド形状に修正。
バレルはブルーイング仕上げにしましたが、フロントサイトは別物感を出すために塗装しました。
(実は仕上げが大変だったので塗装でごまかしました…)


…でまあ、特に問題もなくワリとお手軽に完成、見慣れないせいかそこそこに新鮮なフォルムではあります。
でもなんか、スッキリし過ぎちゃって…。


やっぱり、見慣れたものが無いと物足りませんね。
軍用銃らしい力強さに欠けると云うか…。


やった本人が戸惑ってますが(笑)、まあいつでも元に戻せますので…。

  

Posted by たぬき at 23:16Comments(2)CMC

2017年02月10日

CMCモデルガン コルトSAAシビリアン

CMCのモデルガン コルトシングルアクションアーミー45のシビリアンです。
通称ピースメーカー、以下ピーメでお願いします(笑)。


CMC製として3作目になる、俗に「3代目」と呼ばれるピーメです。
中学時代に友人が2代目ピーメを持っており、それは通称コロナバレルと呼ばれる銃口からガスが抜けるスリットがあったり、前撃針がバレルの後部にあったり
貫通シリンダー(!)だったりしましたが、それでも46年規制に合致した合法品で、長閑な時代でした。
プロポーションは今一つでしたが、発火させると耳をつんざくような轟音を発していたのを良く覚えています(汗)。
そんな訳でCMCのピーメには、なんとなく良いイメージがありました。


この個体は管理人が東北に住んでいた高校生の頃(70年代末)に、群馬の明和模型から通販で入手。
購入時に明和模型オリジナルの総合カタログNo.1が同梱されていました。
カタログによると当時のCMCシビリアンのお値段は、本体が6300円、送料500円とありますね。


明和模型は就職して群馬に住んでいたころ、車で4~50分ぐらいの所にあった館林の旧店舗に数回行ったことがあります。
トイガンは言うに及ばず、ショートパーツに至るまでメーカー並みの在庫の凄さにはいつも圧倒されていました。
また乱雑なお店の中も、何があるか分からないドンキのようなワクワク感が味わえたものです。
新店舗になってからは一回行きましたが、スッキリ綺麗になり駐車場も完備されて便利になっていましたね。
関東圏の老舗のショップでは、西のマルゴー(涙)、東の明和模型と云われていましたが(勝手に命名…)、明和模型さんには末永く頑張っていただきたいものです。


ピーメのハナシに戻ると、管理人が最初に手にしたのは小学生の高学年の頃、MGCのシビリアンが最初でした。
特に西部劇が好きだったわけではなく、その頃NHKで放送されていた刑事コロンボの後番組の警部マクロードで主人公が使っていたのが「大砲」ことピーメだったのでそれに影響されたんですね。
小学生にとっては、コロンボよりニューヨークの街中でピーメをぶっ放すマクロードの方が数倍面白かったです。
西部の片田舎からNYPDに研修にやってきたという設定の主人公が巻き起こすドタバタが面白く、市警本部が二回ぐらいズタボロにされるのが笑えました…。


このMGCのピーメが曲者で、何故か銅めっきが施されており、最初のうちは綺麗な金色なんですが触っているうちにどんどん黒ずんでくるという…、10円玉と一緒ですね(笑)。
既に手元にMGCのピーメはありませんが、あれはいったい何だったんだろう?と未だに思います。


CMCのピーメの話に戻ると、高校生だった管理人はひたすらガンプレイに勤しみました…。
それは青春の一ページと云っても過言ではありません…(爆)。
ファニング、ロードエイジェントスピンやボーダーシフト等々、今でもやってみると何とか一通り出来るので、体は覚えているようです(笑)。
火薬は使用したことはありませんが、カラ撃ちはしまくったのでシリンダーのノッチはギタギタになり、このシリンダーやハンマーは2代目です。
それでも他のパーツの破損はまったくありませんでした。


高校生の時、喉から手が出るほど欲しかったウエスタンリグ。
大人になってからイベントにて格安で入手しました。
標準のイーグルグリップは、よく見ると変な動物に置き換えられていますが、別に気にならずいまさら他の物に換える気も起きませんね。


手持ちのカートをありったけリグのループに差してみました(笑)。
右の弾頭付きはマルベリーの45COLTのカラ撃ち対応のダミーカート、左は純正カートです。


近年トリガー、ハンマー、各スクリューなどのショートパーツをHWS等のパーツに置き換えを企んだことがありました。


スクリューはヘッドが微妙に大きくて使えませんでした。
ハンマーもノッチの位置が微妙に異なっており、フルコックはOKですがハーフコックが出来ません。
トリガーだけは、問題なく使用可能でした。


今回、トリガー、ハンマー、各スクリューなどのショートパーツは全て再仕上げの後、オリジナルに戻してあります。


本体各所にポツポツとめっき浮きが発生していますが、めっき剥がれや亜鉛の痛みなどの経年変化は今のところありません。
めっき浮きも年を重ねた年輪みたいなもので、あまり気になりませんね。


この子も散々酷使してきましたが、パーツ供給等の事を考えるとこれからはガンプレイはホドホドに、いたわって行ってやろうと思います。

  

Posted by たぬき at 00:00Comments(4)CMC

2016年12月23日

CMCモデルガン M2A1カービン 後編

CMCのモデルガン、M2A1カービンの後編です。
前編はこちら


これは昔、BHか何かのイベントで購入したM2カービン用の実物コンペンセイター、T13マズルブレーキです。
なんとなく安かったから買ったものの当時は正体が良く分からず、フラッシュハイダーの仲間?ぐらいに思ってました。
しかしガンプロ誌の2016年5月号の記事で具体的なことが分かりました。


記事によるとフルオート射撃には結構効果があるらしいですね。
装着はバレルに差し込みクランプして、蝶ねじで締めつけるだけ。


ガンプロ誌に登場した個体は"U"と刻印があり、それはアンダーウッド社製を意味するらしいのですが、この個体は"SPAIN"と打刻されているのできっとスペイン製なんでしょうね。


見た目、前が軽そうなM2カービンのフロントに重みが加わわって強そうになるのでお気に入りです(笑)。


気が付けばカートリッジ、マガジン関係もこれだけ集まってました。
左端のアルミ製の純正カートは上の段の9発は付属してきたもので、下の10発はのちにイベントで仕入れたものです。


ゴムのキャップは実物マガジン用のダストカバーで、CMC製のマガジンにもぴったりです。
0.5Kぐらいだったかと…。


この二つの30連マガジンは、実物でどちらも5~6Kでした。
M2カービンと云えば30連マガジンは外せないアイテムですが、中古のCMC純正は高価で中々手が出ません。
なので筐体に凹みがあり、あまり程度が良くない方をモデルガンに装着できるように試しに加工してみました。
左が加工したマガジンです。


モデルガンに使うには幅はOKなんですが、前後方向がきついためマガジンの背面を少し削ります。
実物マガジンは背面にマガジンキャッチに引っかかるラグがあるので一緒に削り落としました。
右が加工したマガジンです。


CMC製マガジン(左)のマガジンキャッチラグの位置は、実物マガジンを取り付け出来ないように敢えて左側面にしたようですね。
なので、実物30連も同様の位置にドリルで小穴を開けて、棒を突っ込んで少し張り出させました。
これでマガジンは十分固定されますが、あまりに美しくない仕事なのでもうちょっと良い方法を考えます…。


やっぱり30連マガジンはカッコ良し…。


カートの装填はちょっと引っかかるので、多少マガジンリップ周辺の調整や削りも必要です。
まだ、やってませんが…。


作動メカとして、画期的なショートストローク(5ミリ程)のガスピストンを採用した極めて軽量でスリムな筐体を持つM1カービンシリーズ。


その軽量コンパクトを実現するために低圧の30カービン弾を採用しましたが、いささかパワー不足と指摘する向きもあるようです。


しかしそれらの特徴がM1カービンをコンセプト的にPDW(個人防衛火器)の元祖足らしめています。


携帯性に優れたフォールディングストック付きでフルオート射撃も可能なM2A1カービンは、さらにPDWの要件を高く満たしているんではないでしょうか。


今年はこの記事が最後になります。
良いお年を~。  

Posted by たぬき at 00:00Comments(0)CMC

2016年12月01日

CMCモデルガン M2A1カービン 前編

CMCのモデルガン、M2A1カービンの前編です。


この個体はCMCのM2カービンに別売りのパラトルーパーストック(以下パラストック)を組みつけたものです。


このM2カービン(SMG適合モデルです)は、80年代の初頭に友人から譲り受けたものです。
その数年後、GUN誌の1984年3月号にてCMC広告に別売りパラストックのバーゲンセールがあり、「残りわずか」の殺し文句に踊らされ、当時貧乏学生の身分でありながらお金をやり繰りしてパラトルーパー化しました。


カッコいいですよね~、パラトルーパー。
木部と妙にメカメカしい金属部のコンビネーションが絶妙です。
でも、M2のパラトルーパーなんて架空の銃に今一つ気分がノレないまま30数年の年月が流れました…。


そんな無知な管理人に一筋の光明が…。
去年、ボッコフで1981年に発行されたCM誌のアメリカ陸軍別冊を108円で購入。
この時期CM誌は購読してましたが、この別冊の存在はまったく知りませんでした。


パラパラとページを捲っていると、M2パラトルーパーの記事が…。
「えっ、あるんだ!」と思わず声を上げてしまった管理人。


記事によると「実銃のM2A1カービンは極少数のみ生産され、戦後は犯罪に使われることを恐れほとんどが溶鉱炉行きになった可能性がある」そうです。
そして、実銃ではノーマルのM2カービンにノーマルのパラストックは容易に取り付けが出来ない構造になっていたとも…。
もちろんCMCのモデルガンならばM2カービンにCMCのパラストックがポン付け可能です。


実際に存在するとなれば急にありがたみも増し、久しぶりに引っ張り出してメンテしてやりました。
細かく分解するのは入手してから初めてでしたが、幸いなことに錆の発生はほとんど無し。
金属部はいい感じにヤレていたのでそれを生かして再仕上げはせず、表面が荒れていたボルトとチャージングハンドルのみ仕上げ直しました。


バヨネットラグは、戦中モデルには基本付いていないようなので除去しようと思いましたが、CM誌の個体には付いているのでそのままに。
それならばラグをかしめている白いリベットを黒染めしようとしたんですが、試したアルミ用、スチール用、亜鉛用、すべての黒染め剤で染まらなかったのでやっぱりそのままに…。


このケースは、リサイクルショップで見つけた何かの楽器用(バイオリン?)ですが、誂えたようにピッタリ収まります。
これまで、機会を見ては関連するアクセサリーをチマチマと買い集めてはいましたが、それらも一緒に収納できるので便利なことこの上なし。
なにげにマスダヤのデタッチャブルのフルセットを思い出しました…(笑)。


分解ついでに以前イベントで見つけたスチールハンドガードを装着してみました。
精悍でシャープな感じになりますが、どこかに当たってボルトがフルストローク引けなくなったので(汗)早々に元に戻しました。
しかし実銃でひとマガジン連射したら相当アッチッチになるでしょうね、コレ…。


後編に続きます
  

Posted by たぬき at 00:00Comments(2)CMC