2021年03月06日
マルシンガスガン SIG P210 後編
マルシンのガスガン、SIG P210-6 ブラックHW 後編です。
前編はこちら。

最近のマルシンは仕上げが丁寧だし、再販時に改良を加えたり新しい提案があったりするので中々目が離せません。
しかし基本的に少量生産らしくあっという間に市場から姿を消すので、欲しい製品がある場合は素早いアクションが求められます(笑)。
今回のロットもあっという間に捌けちゃったみたいです。

マルシンがモデルアップした"-6"タイプは表面をマットフィニッシュに簡略化したタイプなのでそれ風に仕上げ直しました。
初期型P210の見目麗しいブライト仕上げに憧れる向きは、ABS製のWディープブラック一択ですね。

管理人が入荷のお知らせと同時にお店に馳せ参じた時点でABSシルバーとHWブラックの在庫があり、どちらにしようか小一時間悩みました。
実銃にはないシルバーバージョンは仕上げが中々奇麗でそそられましたが、ずっしりとした重量感に贖えずHWブラックを選択。
中々の重量ですが、手にすると数値以上の手応えを感じます。

その昔マルシンがP210をモデルガン化すると云う噂があり、真に受けた管理人は前のめりでBWCのリプログリップを購入。
しかし待てど暮らせど音沙汰はなく(爆)、そのリプログリップも2年ぐらい前にオクに出してしまったのですが、ちょい早まったかなと。
でもまあ購入した価格以上で売れたし、リプログリップに変えると激軽になってしまう(純正グリップだけで180gあります)ので良しとしますか…。

マルシンのP210の残念ポイントとして、マガジンキャッチの表現が挙げられます。
本物は鋼板のプレス物なのでバリ薄ですが、マルシンのは亜鉛製の型物で如何にもゴツイ代物。
これでも半月型の穴が初期ロットは未貫通だったのに比べれば、貫通しただけマシですが…。

縁を削って見掛けだけ薄くしました。
亜鉛製なので強度的にあまり薄くできませんね。

作動に関してはマガジンを十分に温めればワンマガジンは問題なく撃ち切り、ストップもかかります。
5メートル位だったら精度は上々ですが、初速は非常に遅く感じ、青息吐息といった感じです。
キックは可もなく不可もなくで、初期のマグナぐらいの感触でしょうか。

実物のP210はトリガートラベルの調整(六角レンチ部)とハンマースプリングのテンション調整ができますが、このトイガンでも両方再現され機能します。

SIG社がスイス軍のサービスピストルP49(P210)の後継として、ドイツのJ.P.サワー&ソーン社と組んで開発したP220(タナカモデルガン)。
スチールから削り出され工芸品の域にあるP210に比べ、プレス(+溶接)製スライドやアルミ合金の鋳造フレームなど冷徹なまでに合理化した造りになっています。
加えてP220はセフティに対する思想やシンプルなロッキングシステムの採用など、モダンオートマチックのエポックメーカーとも呼べる存在です。
但し、モデル名が連番(210→220)になっている以外に両銃に共通点を見つけることは困難ですが…。

更に年月は過ぎ、見事米軍のサービスピストルの座を勝ち取ったM17(SIG P320)(SIG AIRガスブロ)。
P220の血筋を色濃く感じさせますが、P210に対しては遠い親戚みたいな感じでしょうか。
前編はこちら。
最近のマルシンは仕上げが丁寧だし、再販時に改良を加えたり新しい提案があったりするので中々目が離せません。
しかし基本的に少量生産らしくあっという間に市場から姿を消すので、欲しい製品がある場合は素早いアクションが求められます(笑)。
今回のロットもあっという間に捌けちゃったみたいです。
マルシンがモデルアップした"-6"タイプは表面をマットフィニッシュに簡略化したタイプなのでそれ風に仕上げ直しました。
初期型P210の見目麗しいブライト仕上げに憧れる向きは、ABS製のWディープブラック一択ですね。
管理人が入荷のお知らせと同時にお店に馳せ参じた時点でABSシルバーとHWブラックの在庫があり、どちらにしようか小一時間悩みました。
実銃にはないシルバーバージョンは仕上げが中々奇麗でそそられましたが、ずっしりとした重量感に贖えずHWブラックを選択。
中々の重量ですが、手にすると数値以上の手応えを感じます。
その昔マルシンがP210をモデルガン化すると云う噂があり、真に受けた管理人は前のめりでBWCのリプログリップを購入。
しかし待てど暮らせど音沙汰はなく(爆)、そのリプログリップも2年ぐらい前にオクに出してしまったのですが、ちょい早まったかなと。
でもまあ購入した価格以上で売れたし、リプログリップに変えると激軽になってしまう(純正グリップだけで180gあります)ので良しとしますか…。
マルシンのP210の残念ポイントとして、マガジンキャッチの表現が挙げられます。
本物は鋼板のプレス物なのでバリ薄ですが、マルシンのは亜鉛製の型物で如何にもゴツイ代物。
これでも半月型の穴が初期ロットは未貫通だったのに比べれば、貫通しただけマシですが…。
縁を削って見掛けだけ薄くしました。
亜鉛製なので強度的にあまり薄くできませんね。
作動に関してはマガジンを十分に温めればワンマガジンは問題なく撃ち切り、ストップもかかります。
5メートル位だったら精度は上々ですが、初速は非常に遅く感じ、青息吐息といった感じです。
キックは可もなく不可もなくで、初期のマグナぐらいの感触でしょうか。
実物のP210はトリガートラベルの調整(六角レンチ部)とハンマースプリングのテンション調整ができますが、このトイガンでも両方再現され機能します。
SIG社がスイス軍のサービスピストルP49(P210)の後継として、ドイツのJ.P.サワー&ソーン社と組んで開発したP220(タナカモデルガン)。
スチールから削り出され工芸品の域にあるP210に比べ、プレス(+溶接)製スライドやアルミ合金の鋳造フレームなど冷徹なまでに合理化した造りになっています。
加えてP220はセフティに対する思想やシンプルなロッキングシステムの採用など、モダンオートマチックのエポックメーカーとも呼べる存在です。
但し、モデル名が連番(210→220)になっている以外に両銃に共通点を見つけることは困難ですが…。
更に年月は過ぎ、見事米軍のサービスピストルの座を勝ち取ったM17(SIG P320)(SIG AIRガスブロ)。
P220の血筋を色濃く感じさせますが、P210に対しては遠い親戚みたいな感じでしょうか。
2021年02月01日
マルシンガスガン SIG P210 前編
マルシンのガスガン、SIG P210-6 ブラックHW 前編です。

13年ほど前に8ミリBB弾使用のガスブローバックとして発売されたころから常々気になっていたマルシンSIG P210。

昔から良くガン雑誌に取り上げられていたこともあり、リアルなP210は憧れでした。
その点、マルシンの製品は「スイスアームズ社から各種資料の提供を受けて作成された」と豪語するだけあり、贅肉のない端正なフォルムなど外観的には満足の行く出来です。
(ちなみに左のGun誌79年5月号と中央のCM誌のP210はグリップやホワイトレターの有無の違いはありますが、シリアルNo.が同一の同じ個体です)

そんなマルシンのP210ですが、外観は良いものの作動に関しては良い噂を聞かないので今まで手を出しかねてました。
しかし昨年の再販でフルストローク(良い響きだ…)化されたのを機に、ついに購入を決断。
懸念点だった作動もまあまあだったので一安心(笑)。
雑誌はタークさん所有のP210-6です。

ガンプロ誌2013年6月号の実寸Gunファイルと重ね合わせても「ほぼ」不満のないフォルム。

「ほぼ」と云ったのは、唯一フレームのテール部の形状が微妙にアレンジされているため。
ガスガンとしての機能を成立させる上で避けられなかったのか、やや惜しい点ではあります。

ヨーロッパ製のピストル特有の緊張感溢れるタイトなエジェクションポートが痺れます。
スライド上面のグルーブはちょっと左右の範囲が狭いかな…。

ブリーチ後端はご覧の眺めですが、この頃のガスブロとしては一般的な処理ですね。

繊細で正確な刻印が雰囲気を高めます。
サムセフティの刻印には色差ししました。

メイドインスイスの証、スライドトップのエスカッシャン刻印も抜かりなく再現。

後編へ続きます。
13年ほど前に8ミリBB弾使用のガスブローバックとして発売されたころから常々気になっていたマルシンSIG P210。
昔から良くガン雑誌に取り上げられていたこともあり、リアルなP210は憧れでした。
その点、マルシンの製品は「スイスアームズ社から各種資料の提供を受けて作成された」と豪語するだけあり、贅肉のない端正なフォルムなど外観的には満足の行く出来です。
(ちなみに左のGun誌79年5月号と中央のCM誌のP210はグリップやホワイトレターの有無の違いはありますが、シリアルNo.が同一の同じ個体です)
そんなマルシンのP210ですが、外観は良いものの作動に関しては良い噂を聞かないので今まで手を出しかねてました。
しかし昨年の再販でフルストローク(良い響きだ…)化されたのを機に、ついに購入を決断。
懸念点だった作動もまあまあだったので一安心(笑)。
雑誌はタークさん所有のP210-6です。
ガンプロ誌2013年6月号の実寸Gunファイルと重ね合わせても「ほぼ」不満のないフォルム。
「ほぼ」と云ったのは、唯一フレームのテール部の形状が微妙にアレンジされているため。
ガスガンとしての機能を成立させる上で避けられなかったのか、やや惜しい点ではあります。
ヨーロッパ製のピストル特有の緊張感溢れるタイトなエジェクションポートが痺れます。
スライド上面のグルーブはちょっと左右の範囲が狭いかな…。
ブリーチ後端はご覧の眺めですが、この頃のガスブロとしては一般的な処理ですね。
繊細で正確な刻印が雰囲気を高めます。
サムセフティの刻印には色差ししました。
メイドインスイスの証、スライドトップのエスカッシャン刻印も抜かりなく再現。
後編へ続きます。
2013年10月12日
対決!いにしえのエアソフトPPK/S マルシンvs. マルゼン
対決!シリーズ、今回は80年代後半に発売されたワルサーPPK/Sのエアソフトガン2丁です。
基本的に固定スライドやエアコキには興味がなく、当時ほとんど手を出さなかったのですが、何丁かは入手していました。
これらは、そんなうちの2丁です。

ABS地肌のエアーコッキング式のマルシン(左)とABSにシルバーメッキを施した固定スライドガスガンのマルゼンです。
割り箸マガジンに時代を感じます。

マルシン(右)はさすがモデルガン屋の仕事という出来でフォルムはもちろん、刻印もリアルなモノが入っています。
PPK/Sのコンパクトさやフォルムを損なわずエアコキのメカを入れているのは驚嘆に値しますね。
対してマルゼンはフォルムは良好ですが、少し大き目に造られています。

マルゼンのシルバーメッキは今も昔も非常に美しい仕上がりです。

ちょっと太めのフォルムは現在のガスブローバックにも引き継がれちゃっていますが、マルゼン製のスリムなPPK/Sの決定版を待ち望んでいる方は多いのでは?

マルゼンのは固定スライドですが、スズメの涙ほど?スライドが引けます。

マルシンのエアコキはモデルガンもかくやという外観を誇り、ハンマーのコッキングも可能です。
ABSの表面はポリッシュして、レターにはクレヨンでホワイト入れています。

マルシンPPK/Sの萌えポイント、シルバーに輝くエジェクションポート。
PPK/Sにとって大事な見せ場です。

バレルもアルミ製の一体式ですが、22口径っぽい風景ですね。

そしてエアコキなので勿論フルストロークにスライドが引けます。
その時ハンマーはコッキングされますがトリガーはレスト位置のままです。

久しぶりに撃ってみました。
マルシンのPPK/S(上)は通常より大きめの純正のBB弾じゃないとタマポロになってしまうので撃てません。
しかも、いつものスチロールの的だと貫通しないぐらいのローパワーです。
紙ターゲットで4メートルから5発撃ちましたが、意外と纏まっています。
マルゼンはガス漏れも無くパワーも十分、流石と言える纏まり具合です。これでサイトが合っていれば…(笑)。
また大きめのマルゼンのサイズは握りやすさに繋がっているのを今回認識しました。

マルシンのモデルガン(右下)と。
並べるとマルシンのエアコキはモデルガンと見分けが付きません。
そういえば購入当時結構お気に入りだった事を思い出しました。
そして並べてみて気が付いたんですが、モデルガンの32ACPに対してエアコキは9ミリショートバージョンだったんですねぇ。
購入後25年目にして初めて知りました(笑)。
基本的に固定スライドやエアコキには興味がなく、当時ほとんど手を出さなかったのですが、何丁かは入手していました。
これらは、そんなうちの2丁です。

ABS地肌のエアーコッキング式のマルシン(左)とABSにシルバーメッキを施した固定スライドガスガンのマルゼンです。
割り箸マガジンに時代を感じます。

マルシン(右)はさすがモデルガン屋の仕事という出来でフォルムはもちろん、刻印もリアルなモノが入っています。
PPK/Sのコンパクトさやフォルムを損なわずエアコキのメカを入れているのは驚嘆に値しますね。
対してマルゼンはフォルムは良好ですが、少し大き目に造られています。

マルゼンのシルバーメッキは今も昔も非常に美しい仕上がりです。

ちょっと太めのフォルムは現在のガスブローバックにも引き継がれちゃっていますが、マルゼン製のスリムなPPK/Sの決定版を待ち望んでいる方は多いのでは?

マルゼンのは固定スライドですが、スズメの涙ほど?スライドが引けます。

マルシンのエアコキはモデルガンもかくやという外観を誇り、ハンマーのコッキングも可能です。
ABSの表面はポリッシュして、レターにはクレヨンでホワイト入れています。

マルシンPPK/Sの萌えポイント、シルバーに輝くエジェクションポート。
PPK/Sにとって大事な見せ場です。

バレルもアルミ製の一体式ですが、22口径っぽい風景ですね。

そしてエアコキなので勿論フルストロークにスライドが引けます。
その時ハンマーはコッキングされますがトリガーはレスト位置のままです。

久しぶりに撃ってみました。
マルシンのPPK/S(上)は通常より大きめの純正のBB弾じゃないとタマポロになってしまうので撃てません。
しかも、いつものスチロールの的だと貫通しないぐらいのローパワーです。
紙ターゲットで4メートルから5発撃ちましたが、意外と纏まっています。
マルゼンはガス漏れも無くパワーも十分、流石と言える纏まり具合です。これでサイトが合っていれば…(笑)。
また大きめのマルゼンのサイズは握りやすさに繋がっているのを今回認識しました。

マルシンのモデルガン(右下)と。
並べるとマルシンのエアコキはモデルガンと見分けが付きません。
そういえば購入当時結構お気に入りだった事を思い出しました。
そして並べてみて気が付いたんですが、モデルガンの32ACPに対してエアコキは9ミリショートバージョンだったんですねぇ。
購入後25年目にして初めて知りました(笑)。
