2016年09月10日
マルシンモデルガン S&W M586 6インチ 後編
マルシンのモデルガン、S&W M586 6インチ後編です。
前編はこちら。

このM586、初期ロットの割には金属パーツの質が悪く、再仕上げにあたって「ス」が中々消えないのには往生しました。
付属品は純正カートリッジ6発のみです。

かなり昔ですが、グアムのワールドガンでステンレス版のM686の6インチを撃ったことがあります。
この時は初めての実射体験で、ほかにオートやライフルなど数丁撃ちましたが一番撃って楽しいと感じたのがM686でした。
6インチのフルラグバレルのおかげか、ファクトリーロードの357マグナムでもマイルドで心地よい反動でしたね。
ただシリンダーギャップからのブラストが凄く、腕や顔に細かい破片みたいなものがプチプチ当たって痛かったですけど…。

今も昔も良きライバルの2丁。
右はMGCのモデルガン、パイソン6インチです。
本は、GUN誌1982年1月号のタークさんの記事になります。

良きライバルとは言え、スター性で比べるとM586(右)は分が悪いですね。
パイソンは数多くの映画で印象に残る使われ方をしている一方で、Lフレームは直ぐには(実はまったく…汗)頭に浮かびません。
華やかなスーパースター、パイソン。そして、地味だけど実力派の地方公務員(?)M586と云ったところでしょうか。
でも、センセーショナルにLフレームが発表された当時20代前後だったマニアの方にとって、M586(M686)は今でもちょっとしたアイドルなのでは?

カートリッジ6発込みの重量ですが、MGCのパイソンは同条件で約220g重く、実際握ってもはるかに重く感じます。

ターゲットグリップを6インチに奪われ、取り敢えず手持ちのホーグのラバーグリップをあてがわれている不憫なマルシンのHW製M586 4インチ。
もっとも4インチにラバグリは中々精悍で、なにげに気に入ってしまいました。

コクサイのNフレーム、M28ハイウェイパトロールマン 6インチ(下)と。
80年代初頭のデビュー当時はマグナムリボルバーの決定版と云われ、飛ぶ鳥を落とす勢いだったLフレームですが、今じゃすっかりJフレとNフレに挟まれて、少々存在感が薄いようです。

その要因を管理人なりに考えてみました…。
1、メインのカスタマー層と考えられていた制服警官が、犯罪者の重武装化によりこぞってリボルバーからオートマチックに乗り換えた。
2、スカンジウムなどの新素材の採用により、コンシールドキャリーに最適な小型のJフレームでも軽量を保ちつつ357マグナムが撃ててしまうと云う掟破りの下剋上…。
3、キャリーの必要のない競技やホームプロテクションには、8連発も可能な余裕のある大型のNフレームの方が使い勝手が良い。
等々、社会環境や技術革新の変化による処が大きいんじゃないでしょうか。

ちょっと黄昏ちゃいましたが、グアムではバランスが良く撃って楽しい銃だったのは間違いありません。
きっと何か潮目が変われば、Lフレームが再評価される日もまたやって来ることでしょう…。

前編はこちら。

このM586、初期ロットの割には金属パーツの質が悪く、再仕上げにあたって「ス」が中々消えないのには往生しました。
付属品は純正カートリッジ6発のみです。

かなり昔ですが、グアムのワールドガンでステンレス版のM686の6インチを撃ったことがあります。
この時は初めての実射体験で、ほかにオートやライフルなど数丁撃ちましたが一番撃って楽しいと感じたのがM686でした。
6インチのフルラグバレルのおかげか、ファクトリーロードの357マグナムでもマイルドで心地よい反動でしたね。
ただシリンダーギャップからのブラストが凄く、腕や顔に細かい破片みたいなものがプチプチ当たって痛かったですけど…。
今も昔も良きライバルの2丁。
右はMGCのモデルガン、パイソン6インチです。
本は、GUN誌1982年1月号のタークさんの記事になります。
良きライバルとは言え、スター性で比べるとM586(右)は分が悪いですね。
パイソンは数多くの映画で印象に残る使われ方をしている一方で、Lフレームは直ぐには(実はまったく…汗)頭に浮かびません。
華やかなスーパースター、パイソン。そして、地味だけど実力派の地方公務員(?)M586と云ったところでしょうか。
でも、センセーショナルにLフレームが発表された当時20代前後だったマニアの方にとって、M586(M686)は今でもちょっとしたアイドルなのでは?
カートリッジ6発込みの重量ですが、MGCのパイソンは同条件で約220g重く、実際握ってもはるかに重く感じます。
ターゲットグリップを6インチに奪われ、取り敢えず手持ちのホーグのラバーグリップをあてがわれている不憫なマルシンのHW製M586 4インチ。
もっとも4インチにラバグリは中々精悍で、なにげに気に入ってしまいました。
コクサイのNフレーム、M28ハイウェイパトロールマン 6インチ(下)と。
80年代初頭のデビュー当時はマグナムリボルバーの決定版と云われ、飛ぶ鳥を落とす勢いだったLフレームですが、今じゃすっかりJフレとNフレに挟まれて、少々存在感が薄いようです。
その要因を管理人なりに考えてみました…。
1、メインのカスタマー層と考えられていた制服警官が、犯罪者の重武装化によりこぞってリボルバーからオートマチックに乗り換えた。
2、スカンジウムなどの新素材の採用により、コンシールドキャリーに最適な小型のJフレームでも軽量を保ちつつ357マグナムが撃ててしまうと云う掟破りの下剋上…。
3、キャリーの必要のない競技やホームプロテクションには、8連発も可能な余裕のある大型のNフレームの方が使い勝手が良い。
等々、社会環境や技術革新の変化による処が大きいんじゃないでしょうか。
ちょっと黄昏ちゃいましたが、グアムではバランスが良く撃って楽しい銃だったのは間違いありません。
きっと何か潮目が変われば、Lフレームが再評価される日もまたやって来ることでしょう…。