2015年08月01日
MULE(CAW)モデルガン ワルサーPPKエーレンバッフェ RZM 後編
MULE(CAW)のモデルガン、ワルサーPPKエーレンバッフェ、RZM仕様 後編です。
前編はこちら。
やっとこさ再仕上げ完了しましたが、ばらしてみた感想などを…。
MULE(CAW)は代表の嗜好もあり(笑)刻印類が充実しているのが嬉しいところです。
マガジンへもこの通り…。
背面にもフレーム、スライドと対になったシリアルナンバーがあります。
代表の拘りを感じますね。
スライド前端のシリアルナンバー。
ここに刻印(しかも放射状!)を入れるのは、さぞ苦労されたこととお察しします。
しかし、ワルサーのエンジニアも何でこんな辺鄙な所に入れたのやら…。
バレルは金属で完全閉鎖されており、重量アップに貢献しています。
凄いと思ったのがカートリッジ側のファイアリングピンで、銀色の別パーツで再現してあり鳥肌もののリアルさです。
裏地に凝る(?)ようなマニアの琴線触れまくりのこの所業、恐れ入りました…。
とにかくココは再仕上げ時に、黒く塗りつぶさないように細心の注意を払いました。
再仕上げにあたっては、樹脂部、金属部とも極めて良好な成形状態だった為、最小限の下地処理で済みました。
チャンバー部は戦前型によくあるブルー仕上げにしました。
スライドとペアのプルーフマークが良く映えます。
管理人のイメージと違うライトグレーで成形されていたグリップはブラウン系に着色。
オレンジの樹脂染め剤で処理したあと、クリアーイエローを吹きましたが、大体イメージ通りの色味になりました。
カッチリした外観にたがわず、各部のガタも極めて少ないのですが、そのせいか最初のうちは動きが渋いです。
購入当時は今ひとつスムーズでなかった排莢も、分解して少し調整したら問題無いレベルになりました。
売りの90°セフティですが、セフティオンの途中75°あたりにクリック感が残ってしまっています。
気になる人は75°位置の窪みを瞬着等で埋めればスムーズに90°まで廻ります。
画像は窪みを埋めた状態(ちょっと汚いですが…汗)のセフティレバーです。
ダミーカートモデルですが、ファイアリングピン後端はスプリングで可動するようになっており良い感じです。
しかしセフティレバーを分解する時に、ファイアリングピンを押し込みすぎたら戻らなくなってしまいました。
ファイアリングピンとピン穴のクリアランスがほとんどない為ですが、ブリーチは分解できないので押し込む場合は最小限にするのが吉です、老婆心ながら…。
何とかリカバリー出来たのが不幸中の幸いです。
PPKの元となったPPのデビューが1929年で、世界恐慌があった年ですね。
そんな昔にダブルアクションはもとより、デコッキングメカ、スライドストップ、ローディングインジケーター、ハンマーブロック等の装備を
極めてコンパクトで洗練されたデザインの匡体に納めたことが驚異的です。
同時代の拳銃たちと比べてみると、畏怖の念さえ覚えます。
ファイアリングピンブロックは流石に無いものの、86年前にほぼ完ぺきな安全性を実現しています。
ワルサーのエンジニアに限りませんが、ドイツ人には、理論を突き詰め、物事の本質を捉える事のできる“天才”が多い気がします。
そして、考えるだけで終わらずそれを実現できる技術力も併せ持っているので、数々の発明がドイツ発なんでしょうね。
最後に、代表の遊び心…。
とでも云いましょうか、このようなひと手間がマニアの心を(こちょこちょと…)くすぐるんです。
いまタナカと並び精力的にモデルガンをリリースするCAW(MULE)。
このPPKも造り手の情熱がヒシヒシと伝わってくる逸品でした。
しかも、送料などコミコミで20Kを切ると云う値段には、正直頭が下がります。
そして、まだ続く一人PPK祭り(爆)。
第4弾は、対決!PPKモデルガン、MULE vs マルシンです。
前編はこちら。
やっとこさ再仕上げ完了しましたが、ばらしてみた感想などを…。
MULE(CAW)は代表の嗜好もあり(笑)刻印類が充実しているのが嬉しいところです。
マガジンへもこの通り…。
背面にもフレーム、スライドと対になったシリアルナンバーがあります。
代表の拘りを感じますね。
スライド前端のシリアルナンバー。
ここに刻印(しかも放射状!)を入れるのは、さぞ苦労されたこととお察しします。
しかし、ワルサーのエンジニアも何でこんな辺鄙な所に入れたのやら…。
バレルは金属で完全閉鎖されており、重量アップに貢献しています。
凄いと思ったのがカートリッジ側のファイアリングピンで、銀色の別パーツで再現してあり鳥肌もののリアルさです。
裏地に凝る(?)ようなマニアの琴線触れまくりのこの所業、恐れ入りました…。
とにかくココは再仕上げ時に、黒く塗りつぶさないように細心の注意を払いました。
再仕上げにあたっては、樹脂部、金属部とも極めて良好な成形状態だった為、最小限の下地処理で済みました。
チャンバー部は戦前型によくあるブルー仕上げにしました。
スライドとペアのプルーフマークが良く映えます。
管理人のイメージと違うライトグレーで成形されていたグリップはブラウン系に着色。
オレンジの樹脂染め剤で処理したあと、クリアーイエローを吹きましたが、大体イメージ通りの色味になりました。
カッチリした外観にたがわず、各部のガタも極めて少ないのですが、そのせいか最初のうちは動きが渋いです。
購入当時は今ひとつスムーズでなかった排莢も、分解して少し調整したら問題無いレベルになりました。
売りの90°セフティですが、セフティオンの途中75°あたりにクリック感が残ってしまっています。
気になる人は75°位置の窪みを瞬着等で埋めればスムーズに90°まで廻ります。
画像は窪みを埋めた状態(ちょっと汚いですが…汗)のセフティレバーです。
ダミーカートモデルですが、ファイアリングピン後端はスプリングで可動するようになっており良い感じです。
しかしセフティレバーを分解する時に、ファイアリングピンを押し込みすぎたら戻らなくなってしまいました。
ファイアリングピンとピン穴のクリアランスがほとんどない為ですが、ブリーチは分解できないので押し込む場合は最小限にするのが吉です、老婆心ながら…。
何とかリカバリー出来たのが不幸中の幸いです。
PPKの元となったPPのデビューが1929年で、世界恐慌があった年ですね。
そんな昔にダブルアクションはもとより、デコッキングメカ、スライドストップ、ローディングインジケーター、ハンマーブロック等の装備を
極めてコンパクトで洗練されたデザインの匡体に納めたことが驚異的です。
同時代の拳銃たちと比べてみると、畏怖の念さえ覚えます。
ファイアリングピンブロックは流石に無いものの、86年前にほぼ完ぺきな安全性を実現しています。
ワルサーのエンジニアに限りませんが、ドイツ人には、理論を突き詰め、物事の本質を捉える事のできる“天才”が多い気がします。
そして、考えるだけで終わらずそれを実現できる技術力も併せ持っているので、数々の発明がドイツ発なんでしょうね。
最後に、代表の遊び心…。
とでも云いましょうか、このようなひと手間がマニアの心を(こちょこちょと…)くすぐるんです。
いまタナカと並び精力的にモデルガンをリリースするCAW(MULE)。
このPPKも造り手の情熱がヒシヒシと伝わってくる逸品でした。
しかも、送料などコミコミで20Kを切ると云う値段には、正直頭が下がります。
そして、まだ続く一人PPK祭り(爆)。
第4弾は、対決!PPKモデルガン、MULE vs マルシンです。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。