2020年11月30日
HWSモデルガン モーゼルHSc 後編
HWS(ハートフォード)のモデルガン、モーゼル(マウザー)HSc クロスハッチモデルの後編です。
前編はこちら。
HScは徹底して防塵化を図った設計がされています。
例えばハンマー式のオートマチックには珍しく、ハンマーポジションに関わらずスライド後端にはほぼスキマができません。
トリガー周りも然りで、軍用として売りになるポイントですね。
加えてスナッグフリー化も徹底していて、どこを取っても衣服等に引っかかりそうな所は見当たりません。
…と思ったら、この角度から見るとマガジンベースが思いっきり突き出していますね。
戦後型のフィンガーレスト付きのマガジンだと、この突き出しも無くなります。
小学生の頃に手に入れたMGC発行のビジェール(1968年版)と云う小冊子にHScが取り上げられています。
HScの特徴を横文字多用でポエムっぽく詠っているところなど、60年代のキザな空気感が堪りません。
HSc推しなのか、収録されているハードボイルドな劇画「仮面のマリヤ」でもHScが大活躍します。
冒頭で主人公のアラン(殺し屋)がHScを愛でるシーンがありますが、いゃ~そのキモチ、良く分かります(爆)。
そして目にも止まらぬ抜き撃ちで敵を倒すアラン…(汗)。
それも徹底したスナッグフリー化のお陰だったんですね。
やはり小学生の時に読んだワイルド7の一編「黄金の新幹線」でも、悪徳鉄道公安官がバックサイドホルスターからHScで華麗に抜き撃ちをキメます。
(直後に飛葉ちゃんに退治されますが…笑)
久しぶりに読みましたが、短編ながら手に汗握る展開の連続で、今でも一級のアクション&サスペンス作品であることを再認識しました。
昔から何となくHScに特別な感じを抱いていたのは、上記の作品群の影響もあるかと思います。
そしてウチにある32ACPを使用するピストルをいくつか並べてみました。
多分モーゼル社がガチライバルとして意識したと思われるワルサーPP(マルシンモデルガン)と。
モーゼルの設計者は、いかに既にベストセラーとなっていたPPシリーズに対抗し、軍に食い込むかに腐心したことでしょう。
HScのふくよかなグリップはPPのようなせせこましさが無く、より自然にグリッピングできる印象です。
HScは知恵を絞った数々のユニークな機能のお陰か、そこそこ軍用として納入されたそうです。
ヘルマンゲーリング国家元帥にもたいそう気に入られたそうですが、その軍用らしからぬ流麗なスタイルが美術品愛好家として知られる彼の審美眼に叶ったと云うことでしょうか。
CAWのモデルガン、ワルサーPPK(戦前型)と。
比較的新し目のSIG P230JP(KSCモデルガン)と。
こうして並べてみるとP230ってPPとHScを足して二で割ったようなデザインですね…(個人の感想です)。
ドイツ製兵器の多くは飾り気はないけれど、機能からにじみ出る本質的なカッコ良さが特徴です。
HScのユニークなところはドイツ製らしい凝ったメカニズムに加え、見目麗しさも疎かにしていない所でしょうか。
前編はこちら。
HScは徹底して防塵化を図った設計がされています。
例えばハンマー式のオートマチックには珍しく、ハンマーポジションに関わらずスライド後端にはほぼスキマができません。
トリガー周りも然りで、軍用として売りになるポイントですね。
加えてスナッグフリー化も徹底していて、どこを取っても衣服等に引っかかりそうな所は見当たりません。
…と思ったら、この角度から見るとマガジンベースが思いっきり突き出していますね。
戦後型のフィンガーレスト付きのマガジンだと、この突き出しも無くなります。
小学生の頃に手に入れたMGC発行のビジェール(1968年版)と云う小冊子にHScが取り上げられています。
HScの特徴を横文字多用でポエムっぽく詠っているところなど、60年代のキザな空気感が堪りません。
HSc推しなのか、収録されているハードボイルドな劇画「仮面のマリヤ」でもHScが大活躍します。
冒頭で主人公のアラン(殺し屋)がHScを愛でるシーンがありますが、いゃ~そのキモチ、良く分かります(爆)。
そして目にも止まらぬ抜き撃ちで敵を倒すアラン…(汗)。
それも徹底したスナッグフリー化のお陰だったんですね。
やはり小学生の時に読んだワイルド7の一編「黄金の新幹線」でも、悪徳鉄道公安官がバックサイドホルスターからHScで華麗に抜き撃ちをキメます。
(直後に飛葉ちゃんに退治されますが…笑)
久しぶりに読みましたが、短編ながら手に汗握る展開の連続で、今でも一級のアクション&サスペンス作品であることを再認識しました。
昔から何となくHScに特別な感じを抱いていたのは、上記の作品群の影響もあるかと思います。
そしてウチにある32ACPを使用するピストルをいくつか並べてみました。
多分モーゼル社がガチライバルとして意識したと思われるワルサーPP(マルシンモデルガン)と。
モーゼルの設計者は、いかに既にベストセラーとなっていたPPシリーズに対抗し、軍に食い込むかに腐心したことでしょう。
HScのふくよかなグリップはPPのようなせせこましさが無く、より自然にグリッピングできる印象です。
HScは知恵を絞った数々のユニークな機能のお陰か、そこそこ軍用として納入されたそうです。
ヘルマンゲーリング国家元帥にもたいそう気に入られたそうですが、その軍用らしからぬ流麗なスタイルが美術品愛好家として知られる彼の審美眼に叶ったと云うことでしょうか。
CAWのモデルガン、ワルサーPPK(戦前型)と。
比較的新し目のSIG P230JP(KSCモデルガン)と。
こうして並べてみるとP230ってPPとHScを足して二で割ったようなデザインですね…(個人の感想です)。
ドイツ製兵器の多くは飾り気はないけれど、機能からにじみ出る本質的なカッコ良さが特徴です。
HScのユニークなところはドイツ製らしい凝ったメカニズムに加え、見目麗しさも疎かにしていない所でしょうか。
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