2019年05月01日
本を読みましょう US-2 救難飛行艇開発物語
新カテゴリー「本を読みましょう」です(汗)。
第一回目は、小学館ビッグコミックス刊 US-2 救難飛行艇開発物語(月島 冬二著)で現在2巻まで発売されています。
作者の月島冬二さんは今まで存じ上げなく、失礼ですが新人の方かと思っていました。
調べるとベテラン漫画家さんのようで、作画も緻密で安定しており、すぐに物語に没頭することができました。

世界中を見回しても海上自衛隊にしか存在しない、波高3mもの荒海に対応できる救難飛行艇、その名はUS-2。
この作品は、そんな状況下で絶体絶命のサバイバーに救いの手を差し伸べることのできる唯一無二の航空機の開発物語です。
一つの大型プロジェクトがUS-2と云う成果物となるまでの物語ですが、US-1Aと云うベースとなる機体があったとしても開発には非常な困難を伴ったことが描かれます。

いまだ連載中で、予定では4巻ぐらいまで出るようですが第1巻だけでもかなりの読み応えです。
開発にあたっては、民間のコンストラクター側と海千山千の発注側(海自)との熾烈なせめぎ合いが繰り広げられる訳ですが、興味深いのは新明和を主とする民間グループからの視点だけでなく、海自側の当事者の語りもコラムとして作品内にちりばめられている事です。
つまり当時の事情や状況が官民両方の側から語られる訳で、物語をより深く、客観的に理解することができます。
とは云え、最終ページには小さく「この物語は事実に基づいたフィクションです。」とあるので、多少の脚色は入っている模様です。
また、今やどこの企業でも懸案になっているであろう「技術の継承」という問題も取り上げられています。
US-1Aからの機体開発の空白期間が数十年あり、仮に機体設計などの技術の伝承は出来ていても、図面上には表れない「設計思想」などの伝承についてはどうなんだ?」と云うエピソードが出てきます。
この物語では既に引退されている当時の設計者を招くことで乗り越えますが、従業員の世代交代が進む日本企業において明文化されていない技術情報を将来に伝えていく事の大変さを(他人事ながら)思わずにはいられません。
これからも海上自衛隊における水難救助のエースとして君臨するであろうニッポンの至宝US-2。
もし管理人が何らかの理由で荒天の海に投げ出され(笑)、高波に揉まれる絶望の中で守護天使のごとく舞い降りてくるUS-2の姿を見たとしたら、新明和工業のある日本に生まれた事を心の底から感謝することでしょう…(いやマジで)。
この作品を読んだ後、前を走るコンクリートミキサー車のマッドカードに新明和のロゴを見る度にそんな畏敬の念を抱くことでしょう。
第一回目は、小学館ビッグコミックス刊 US-2 救難飛行艇開発物語(月島 冬二著)で現在2巻まで発売されています。
作者の月島冬二さんは今まで存じ上げなく、失礼ですが新人の方かと思っていました。
調べるとベテラン漫画家さんのようで、作画も緻密で安定しており、すぐに物語に没頭することができました。
世界中を見回しても海上自衛隊にしか存在しない、波高3mもの荒海に対応できる救難飛行艇、その名はUS-2。
この作品は、そんな状況下で絶体絶命のサバイバーに救いの手を差し伸べることのできる唯一無二の航空機の開発物語です。
一つの大型プロジェクトがUS-2と云う成果物となるまでの物語ですが、US-1Aと云うベースとなる機体があったとしても開発には非常な困難を伴ったことが描かれます。

いまだ連載中で、予定では4巻ぐらいまで出るようですが第1巻だけでもかなりの読み応えです。
開発にあたっては、民間のコンストラクター側と海千山千の発注側(海自)との熾烈なせめぎ合いが繰り広げられる訳ですが、興味深いのは新明和を主とする民間グループからの視点だけでなく、海自側の当事者の語りもコラムとして作品内にちりばめられている事です。
つまり当時の事情や状況が官民両方の側から語られる訳で、物語をより深く、客観的に理解することができます。
とは云え、最終ページには小さく「この物語は事実に基づいたフィクションです。」とあるので、多少の脚色は入っている模様です。
また、今やどこの企業でも懸案になっているであろう「技術の継承」という問題も取り上げられています。
US-1Aからの機体開発の空白期間が数十年あり、仮に機体設計などの技術の伝承は出来ていても、図面上には表れない「設計思想」などの伝承についてはどうなんだ?」と云うエピソードが出てきます。
この物語では既に引退されている当時の設計者を招くことで乗り越えますが、従業員の世代交代が進む日本企業において明文化されていない技術情報を将来に伝えていく事の大変さを(他人事ながら)思わずにはいられません。
これからも海上自衛隊における水難救助のエースとして君臨するであろうニッポンの至宝US-2。
もし管理人が何らかの理由で荒天の海に投げ出され(笑)、高波に揉まれる絶望の中で守護天使のごとく舞い降りてくるUS-2の姿を見たとしたら、新明和工業のある日本に生まれた事を心の底から感謝することでしょう…(いやマジで)。
この作品を読んだ後、前を走るコンクリートミキサー車のマッドカードに新明和のロゴを見る度にそんな畏敬の念を抱くことでしょう。
Posted by たぬき at 00:00│Comments(0)
│本を読みましょう
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